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俺は勇者だ  作者: ごっち
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第15話「ネス村(後編)」

第15話「ネス村(後編)」


 夜明け前。俺は異変に気付いて、うす目を開けた。視界が上下に揺れている。

 ペンちゃんが俺の肩を揺らし、首をがくんがくんとさせている。なにやら香ばしい匂いもする。


「まだ、メシの時間には早いぞ・・・ZZZ」


「ちょっと、起きて下さい。勇者様、そとそと!」


「んんんんん?」

 なんか、起こったか??? ペンちゃんの必死の顔から、嫌な予感がする。


 ペンちゃんを押しのけると、馬小屋の窓からあたりをうかがった。なにやら、村人どもが手に手にたいまつを持って小屋を取り囲んでいる。「勇者を歓迎する、祭りでもおっ始まるのか」などと、悠長なことを考えていると、そのとき・・・。


 小屋へ向けて、外にいるじじいの罵声が聞こえた。(村人より一段グレードアップした装いから、この村の村長あたりか)


「勇者出で来い! いままでの悪行三昧ざんまい、許さんぞ」

 どうやら、宿屋の親父か誰か知らんが、勇者の存在を村中にふれまわったらしい。


「俺たちは村に来たばかりだ、まだなにもやっちゃあいないぜ(まだな)」


 そのとき、俺の頭上を1本の矢がかすめた。矢は背後の柱にぶっ刺さった。不穏すぎる。


「出てこないなら、そこで死ね! 皆の衆、やってしまえぇ!」


 すると怒号と共に何本ものたいまつが小屋に放り込まれた。


「焼き殺す気か!」


「これまで勇者に好きかってにされた恨みだ! 思い知れ!」


 いや、だから俺じゃないし。それは(歴代)勇者に対する恨みだ。これは謀反だ。「是非に及ばず・・・」


「悟っている場合じゃないですよ! こういう負けイベントはあとから復活できませんよ!」

 なにぃ、城を出てから、ロクにセーブしていないし、また最初からか。


「それどころか、一発でロストかも・・・」


「うへっ、マジかよ」

 などと不毛な会話を続けていると、みる見るうちに、たいまつの炎が小屋に燃え移る・・・。


「ペンちゃん、なんか転移的な呪文とか持ってない?」

 燃えさかる炎の中、ペンちゃんにたずねた。


「持っていませんよ、わたし僧侶ですよ、系統が違います」


「じゃ、ヤるしかないか・・・」

 俺の言葉にペンちゃんは顔を真っ青にして叫んだ。


「ま、まさか、村人を殺害するつもりですか? 勇者なのに! 最低です・・・」


「そう先走るなよ、威嚇いかくするだけだ。勇者様の実力を見せてやる」


 俺は馬小屋の棚に立てかけられていた狩猟用の弓を手に取ると、柱に刺さった矢を引っこ抜いて、それをつがえて、空へ向かってぶっ放した。まぁ、人に当たることはないだろ。


 プスっ・・・パチパチ。


 なんということだ。斜角が悪かったのか、民家の藁葺き屋根に命中してしまった。「あれ?」さらに悪いことは続くもので、矢に火種が付いていたのか、屋根に火がついてしまった。ちろちろと燃えていた炎が、ごうごう勢いをつけて燃え広がっていく。


「火事だー! 村長の家が火事だぞー!」


 集まっていた村人が一目散に消火へ向かっていく。


「チャンスとみた」


 となりの馬房でヒンヒン鳴いている馬にペンちゃんを担ぎ上げ、俺も馬にまたがった。さいわい? 村人は混乱のさなかにあり、やすやすと村を囲む柵を飛び越え、牧草地帯を駆け抜けた。何か「馬泥棒~」などという声も聞こえたが無視した。だいたい、お前らが勇者を殺そうとしたのだからな。

 


 少し馬を走らせ、村の方角をみると明け切らない空にもうもうと煙が立ちこめているのが見えた。



一発書きなので改稿がひどい。もう少し考えて書きます。みてくれているかなぁ。

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