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お笑いという道

3月も終盤に差し掛かり桜のチラチラと咲き始めた頃。

横山泰輔はただ家でゴロゴロしていた。


「タウンワーク見てても仕事決まんね」


タウンワークを数ページ読みこの男はYouTubeを見始めたのだ。


はいどーもとスマホから聞こえる。

ワハハと呑気に笑いながらまた次のネタ次のネタとお笑い芸人の漫才を見ていくのである。


(俺なんしてん)

⇧ふと冷静に心の中でツッコミながらスマホで求人を調べ始めた。


色んな求人をただスクロールしていくが目で適当に流し見しているだけだった


突然キュッとスクロールを止める。


―NSG―


それはお笑いの会社の養成所の広告だった。横山泰輔はその画面をクリックしカリキュラム等見始めた。


10分くらい経った頃気がつけば養成所に興味心身になっており一人で色々な事務所の養成所を調べて始めた。


「養成所でも行くか。」


横山泰輔という男は思い立ったら後先考えず行動するタイプの男なのだ。


養成所について調べていくと料金の値段が目に止まった


「50万!!払えるかボケぃ」


養成所は思ってたよりも高い


横山泰輔は学生時代のバイト代も全て遊びに使っておりお金に余裕がないのだ。


(50万あれば原付買えるやんけ)

⇧お笑いのツッコミはベタなのだ


どうしようかと今度はバイトを探し始めたのだ。

とりあえず夜勤の居酒屋時給高いし応募するかと呟き応募したのだった。


「泰輔ご飯出来たわよー」


下の階からおかんの声が飛ぶ


ダーッと階段を駆け下りリビングにつき夕食を食べる


「おかん俺仕事決めたわ」


「何するのよ」


「1年間居酒屋で夜勤しながらお金貯めてお笑いの養成所行くわ」


「またアホな事言うて。どうせあんたは売れんと一生フリーターや。真面目に働きなさい」


おかんは少し声のトーンを上げてそう言うのであった


「売れるからその時はお金くれ言うても上げへんで」


横山泰輔はそう言うとご飯を食べ終え自分の部屋に戻りまた養成所のホームページを見始めたのだ。


売れた後の妄想が止まらない。


可愛い女の子とデートして美味しいご飯食べてフェラーリ乗り回すぞと幼稚な妄想を抱く。


スマホをまたゴロゴロと弄り初める。


「大阪って事務所に入ってない人も出れるライブがあるんやなぁ」


流石お笑いの街。いわゆる地下芸人という人達が出るライブが数多く存在するのだ。


1年間は地下ライブ出ながらお笑いを学びお金を溜めようと思い色々調べ始めた。


事務所に入ってない人でも出れて下から勝ち上がればどんどんいっぱい出る事が出来るライブがあるらしい


そうしてフリー芸人横山泰輔の芸人人生がスタートしたのである。











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