掌編23:『アルト・ザ・メスガキ』
近年の海水温の上昇だかなんだかで、日本の牡蠣養殖に結構な問題が生まれたのは随分前に聞いたことがあった。
場所によっては養殖していた牡蠣の殆どが全滅したこともあったらしい。
そして近年。恐らく異海から発生した魔物は海流に乗って日本近海へと生息域を伸ばし、瀬戸内海に入り込んだ魔物も少なくなかった。
日本全国、大津波で港という港が壊滅しまくった中で、内海だったから比較的ダメージが少なかった瀬戸内海の港も魔物の脅威に晒され、漁業にも大きな被害を受けた。
特に牡蠣養殖はほぼ壊滅してしまったという。例年の温暖化による被害に加えて、魔物の襲撃による養殖業者の被害(9割の養殖業者は従業員10人未満の小規模だったので、数人でも動けなくなると致命的だった)、更には地震被害で道路などが分断され物流崩壊。牡蠣を取っても日本全国に送れない。
震災から五年。
牡蠣養殖再開のために広島の業者とオケアノスが共同で出資し、更にはブランド化して400年の歴史を持つ広島の牡蠣を復活させるよう動き出していた……
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「──的なチラシを見せてどうしろってんだよオッサン」
オレはグレイのオッサンから見せられていたプレゼンテーションめいた紙を放り捨ててそう半眼で尋ねた。
相変わらず面倒事を持ってきた様子のオッサンは昼間の寿司屋にドーナツを手土産に来ていた。
「まあまあ、そういう事言わず。アルト青年もドーナツを食べながら聞いてくれ!」
「いらねえよ。こちとら今砂糖水飲んでるんだから口の中アマアマだわ」
「なんでそんなカブトムシみたいな生活を」
「カネがねぇんだよカネが」
ギルドの給湯室からこっそりパクってきたスティックシュガーを氷水で溶いたものがオレの主要炭水化物だった。
「アルトくんも素直に奢りで食べればいいのにねえ」
「チンケなプライドを守って貰った方がいいヨ。野良犬に無料の餌をやっても感謝もしなければ遠慮もしなくなるネ」
「私は寿司無料クーポン買ってよかったなあ。お金がなくても食べられる」
エリザとウリンはドーナツを、センセイは昼飯に寿司を食いながらそんなことを言った。
センセイはアホだからウリンに騙されて寿司無料クーポンを購入している。毎日寿司食っても飽きないタイプみたいだし、機体のエネルギー補充にも必要だからということなんだが、なんと寿司無料クーポン1年分で1億エレクというボッタクリ価格だった。
記憶と常識が抜け落ちている人魚に売りつける悪徳業者かよ。まあ、そのお陰でセンセイは借金漬けになっても食うものには困ってないんだが。
それはさておき。
「それでこの広島牡蠣養殖組合からおじさんに連絡があってね……再起に乗じて特別な牡蠣を養殖したい、そこで異海産の牡蠣型魔物『雑魚メス牡蠣』を使おうというプロジェクトなんだ」
「雑魚メス牡蠣?」
センセイが興味を持って聞き返した。確かおっさんの図鑑に載ってたな。
「危険度が低い魔物で食用にもなるんじゃなかったか? たしか」
「あたしも剥き身でなら売ってたから買って食べたことあるよ! 味は美味しいんだけど、大きさがバラバラだったかなあ。天然だから?」
「ほぼ稚貝の状態でも活動している魔物だからね。ところが一般冒険者には知られていない、いわば『雑魚メス牡蠣クイーン』とでも呼ぶ大型の個体がいる。それを持ってきて欲しいそうだ」
おっさんの説明によれば、雑魚メス牡蠣は雌雄同体で単為生殖して増えていくらしいんだが、異海で見かける殆どの雑魚メス牡蠣はこのクイーンから生まれた魔物らしい。一回の産卵で数千匹は産み、それを何度も繰り返す。
つまりこのクイーンを生け捕りにして広島に運べば、モリモリそこで稚貝を産ませて一気に雑魚メス牡蠣を増やしていけるということだそうだ。
ついでに言うと雑魚メス牡蠣の殻に含まれる成分は漢方薬の材料『麝香』に似た仮称『ザッコw』が含まれている。麝香は商業取引がワシントン条約で禁止されているほどの貴重な高級品で、雑魚メス牡蠣の殻から上手く分離できれば非常に価値は高まるという話だ。
「……っていうかそのクイーン個体がいることも知ってるならオッサンが行って取ってくりゃいいじゃねえか」
「実はね……嫌なんだ。この雑魚メス牡蠣。生きている個体に近づくと罵ってくるんだよね。前髪スカスカとか老後設計カスカスとか。個体数が増えるとどんどん辛くなって……アルト青年代わりに取ってきてくれない? 場所教えるから」
「今オレが喜んで身代わりになる要素説明できてたか!?」
「アルト青年は普段からボロクソに言われてたりテレビでメタクソに言われてたりしても平気っぽいから……」
「知らねえよ! なんでオレがそんなカスい魔物に挑まねえと行けねえんだ! だいたいオッサンだって墓荒らしだの遺跡壊しだの事件起こすから発掘現場に来て欲しくないカメラマン国際ランキング一位だの日頃から言われてんだろ!」
「失敬な。私が遺跡に行くと高確率でテロリストとバッティングするだけで……それに最近は海サトウキビの提供で色んな人に滅茶苦茶褒められて、家族からも励ましのメールが来たぐらいだから悪口に弱くなっていて……」
「雑魚かよ!」
日和ってるおっさんを叱咤するが、どうも行きたがらない。EXランクの巨大魔物を撮影には行くのになんでクソテレパシー送ってくる魔物には行かねえんだよ。
「そこで、だ。提案なんだが」
「あん?」
「この雑魚メス牡蠣養殖プログラムはオケアノスも出資していてね。寄付みたいなものだが。だからこそ冒険者を派遣して捕まえてくる、という話を簡単に持って来られたわけだ。そこでアルト青年とセンセイは正式に、オケアノスの依頼として雑魚メス牡蠣捕獲の受けてもらう。そうするとオケアノスの借金利息規定によって、オケアノスから長期の仕事を受けた作業日程中は利息が増えないというものがあるのだよ」
そんな『カイジ』の地下編みたいな規定あったんだ。
「……つまり?」
「1日でクイーンを捕まえてきたとしても、日程を水増ししてざっと1ヶ月ぐらい作業終了ぐらいに掛かったことにして報告すれば、1ヶ月分の年利が付かない。莫大な借金を持っている二人からしてみれば1ヶ月分の利子って結構な額になるのではないかい?」
「おお、アルト。いいじゃないか! 1ヶ月となれば数千万エレクは節約になるぞ!」
「凄く切ねえな借金の桁を自覚すると」
言ってみれば年利が12分の1減るようなもんだ。これが借金の額が太いと馬鹿にならない。ついでに利子率がクソ高いと尚更。
他にもセンセイから雑魚メス牡蠣の寿司が食いたいとか、エリザとウリンから仕入れてきて欲しいという願いも受けてオレはこの依頼を受けることになった。
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異海ダンジョンはだいたい年一ぐらいで地形が変わるわけだが、多くの冒険者は新しい地形の把握を気にしない。
自分の探索に忙しいからだ。
切り替わった地形の把握はオケアノスの専属冒険者、無人探索機、そしてグレイのおっさんが連日潜って記録していくことが多い。
そんな連中が集めたダンジョン情報は有料で冒険者も購入できるのだが、これすら買わない連中が半分以上はいたり。オレは普通に買うけど。危ないから。
ともあれ、ダンジョン最新情報は主にオケアノスとグレイおっさんが持っているということは確かである。
そんなグレイおっさんは魔物退治に熱心ではなく、レア魔物を見つけても放置して帰って来る。だから恐らくユニーク個体な、雑魚メス牡蠣クイーンの場所なんて報告もせずに知っているのだろう。
『しかし、その貝類が人を罵ってくるとは』
グレイおっさんに指示された、ダンジョン下層部へ向けて移動している最中にセンセイはそんなことを呟いた。
『人語を理解しているのだろうか? 魔物が』
「どうだろうな。まだ研究も進んでないんだが……そもそもテレパシーで伝えてくるってあたりが現代科学だと意味不明だし」
オレは応えつつ、入り組んだ周囲をライトで照らしながら進む。
ダンジョン下層部は大きな地下空洞と町並みが組み合わさったかなり広い空間で、表層部の街みたいになっているところに比べて探索は進んでいない。まず暗いし、暗がりから致命的な魔物が飛び出してくるとなれば多くの冒険者は上層部にある遺跡の方が安全だと思うだろう。
ただ下層部も、上層部に時々現れる巨大な魔物はあまり出ないという利点はあるんだがな。(絶対に出ないわけではない)
「一説によれば怪しげな催眠効果のある光を貝殻の反射で作り出し、幻聴を引き起こすらしい。その牡蠣が罵っているように聞こえるが、実際は自分が言われたくない言葉が幻聴で聞こえてくるとか」
『ふむ。トラウマを刺激的な内容か。となると記憶喪失の私にはどういった内容が聞こえるのだろうか……若干興味あるな』
「ま、精神崩壊させてくるわけじゃなくてうるせえぐらいだから気にせず進めばいい。生け捕りの場合はこれを使う」
オレは手に持った手頃な大きさの金属棒を見せて説明する。
「雑魚メス牡蠣はこういった適当な棒で軽く殴ると黙る性質があるからな。通称『わからせ棒』だ」
『なるほど。私も作っておこう』
言うが早いか、センセイはビルダーでササッと自分にちょうど良いサイズのわからせ棒を用意した。
道具も準備できたのでそろそろ生息域だと思いながら、ライトで前方を照らしつつ進んでいくと……声が聞こえてきた。
《ざぁーこ♥》
《装備弱々♥》
《冒険者なんてしてて恥ずかしくないの~?》
そこらから聞こえてきた声に一応警戒して止まり、周囲を確認する。
『──壁面に妙な貝類が張り付いている。あれか』
センセイが指し示したところに雑魚メス牡蠣がいた。大きさは掌ぐらい。殻からツインテールみたいな毛が生えているのが若干キモい。
「こいつをこうしてわからせる」
わからせ棒を持って近づくと幻聴が焦ったような声になる。
《つ、通報するわよ!》
《まさか手を出したりしないわよね!?》
《ごっごめんって謝ったじゃない!》
「うるさ」
ガツンと殴ると黙りこくった。気絶するのか、当面は無力化できる。
『命乞いしている相手でも躊躇わずにガツンと殴るアルトに軽く引くな』
「幻聴に引かないでくれ」
ガキンチョの声で罵ってくるだけではなくこんな調子で命乞いしてくるものだから、普通の感性を持つ冒険者にはあんまり狩られていないのがこの魔物だった。幻聴とわかっていてもウザすぎるからな。
最初の頃オケアノスは、この貝類が知能を持っていて対話可能かもしれないと延々話しかける実験とかしていたらしいが、結局はパターンを繰り返すだけの幻覚だ。
回収したメス牡蠣はセンセイの収納ボックスに入れておく。寿司屋に提供するらしい。
そしてまたオレたちは進みつつ増えてきた雑魚メス牡蠣を対処していく。
《くすくす……お兄さん牡蠣相手に本気になっちゃうんだ~♥》
《パチンコ弱々~♥》
《まさか牡蠣をナマで食べたりしないわよね~♥》
《お腹ゆるゆる♥》
「確かに群れになってくるとうるせえな。こんなもん養殖して広島の漁師大丈夫か?」
『ちょっとライトを消してみるか。赤外線カメラならどうだろうか』
センセイがそう言ったので一旦止まって、灯りを消す。周囲は海底洞窟特有の閉塞感がある暗闇に包まれた。
メス牡蠣の声は収まったが、スペランクラフトジャケットの顔面あたりから赤外線灯が点くと同時に、再びメス牡蠣どもの罵りが聞こえてきた。
『駄目か。赤外線にも反応するようだ』
「仕方ねえ。無視するか」
『スペランクラフトジャケットなら、周囲の映像をそのままではなくファジーにCG処理して内部に表示させることで聞こえなくなるが……アルトは大丈夫か?』
「パチ屋の喧騒に比べればどうってことねえな」
雑多な情報を右から左に聞き流して脳に入れないようにして進むことにした。
『わからせ棒とドローンを組み合わせて、自動わからせ無人機を作ってみたぞ』
「広島の養殖業者にも売り込むか。それ」
単純な構造の小型ドローンで、画像認識した雑魚メス牡蠣の近くまで寄っていってわからせ棒を振るう仕組みのようだ。それがあちこち動き回りつつ次々に雑魚メス牡蠣をわからせて、センセイが回収していく。
やがてグレイが指定していたポイントへ到着すると、大きな空間になっていてその中心にある柱めいた巨大な岩に、2メートルほどの大きさをした巨大な雑魚メス牡蠣がへばりついていた。クイーンだ!
「うお! でけえ!」
ギラリ、とメス牡蠣のツインテが光ったかと思うとハウリングが掛かって頭をつんざくような巨大な幻聴が襲ってくる。
《ざ~こざこざこ♥♥》
《死んじゃえばぁ~♥》
《くっさ♥ お風呂入ってる~?》
《それは雑魚の思考だ》
《なにコーフンしてんのばっかじゃないの~♥》
《キモ~♥》
「ぐおっ! ウザすぎる……! センセイ、早く処理を!」
『くっ……CG処理を貫通して私にも幻聴が聞こえてくる! ええい! 私はそんなスケベではない! サイズ? 普通だ!』
「なんの幻聴が聞こえてるんだ!?」
頭の中で響き渡っているように感じて激しい頭痛を引き起こしていた。
センセイにも効いているようでスペランクラフトジャケットが行動不能に陥っている。
自動わからせドローンは攻撃を行っているが、なにせ相手がデカすぎるのでわからせが有効になっていない。
《あたしが雑魚を相手にするわけないじゃーん♥》
《子供相手に本気になってばっかみたい♥》
などと言いながらクイーンの周辺に白い煙みたいなのが撒き散らかされ、それが急速に成長。卵を産んでいやがる! とんでもない速度で稚貝ぐらいの大きさになりつつある!
「ちっ! センセイ、灯りを消せ! あんだけデカけりゃ暗がりでも殴れるだろ!」
『わかった』
周囲からすべての光が消えて真っ暗闇になると同時に頭を割るような幻聴が消えた。
オレは一直線にクイーンの方へと向かっていき、わからせ棒を振り上げた。
ふと殴る前に、高校の頃習った江戸時代の俳人の句を思い出した。
メスガキが
負けるな一茶
これにあり ──小林一茶
「どーでもいいわ! オラッ!」
ガツンと殻を何度も殴りつけてから、暫くして灯りを点けても巨大牡蠣が罵ってくることはなかった。
オレとセンセイは周囲で急成長中の大量の雑魚メス牡蠣が罵ってくる前に急いでデカい牡蠣を担いで撤退するのであった。
******
無事、雑魚メス牡蠣クイーンは業者に引き渡されて広島まで運送されることになった。
向こうの養殖業もオケアノスが一枚噛んでいるから、特に問題なくギルドが引き受けてくれるようだった。
余談だが後から養殖業者(兼研究者)が考えついた幻聴を回避するための手法は単純で、あのツインテを全部刈り取ってしまえばいいらしい。
メスガキは丸刈りにすれば大人しくなる。そういう現象か。いやツインテの反射で幻覚来てたからなんだが。
それはさておき、仕事も終わって捕ってきた雑魚メス牡蠣を魔寿司で調理することになったので、オレも食うことにした。
いつも砂糖水ばっかりなのも味気ないし、オレも捕ってきた材料だからな。正当な報酬だ。
「アルトくんなんか、普段栄養不足だから牡蠣をたっぷり食べて元気になってね!」
「カロリーは取ってるんだが」
「駄目だよ色々食べないと。牡蠣はねえ、タウリン、グリコーゲン、ビタミンミネラル、それに亜鉛がたっぷりはいった『海のミルク』と呼ばれているんだよ!」
「ふと気になるんだけどよ、ミルクって言う割に牛乳にタウリンビタミンミネラル亜鉛が入ってるイメージねえんだけど」
「一応ちょっとは入ってるよ。牡蠣より凄く少ないけど」
「なんでミルクに例えられてんだ……?」
「さあ……?」
業界の欺瞞を感じる。
ともかく、牡蠣を酢締めにしたやつ。軽く煮たやつなどをむしゃむしゃ食う。確かに美味い。センセイはガツガツ食っている。
「当たらねえだろうな」
「海の底で育ってたやつだから大丈夫じゃないかな? 食中毒の原因のノロウイルスって河川流域に多いから。養殖していた牡蠣を一旦沖の深海に沈めるって方法もあるぐらいで」
「ふうん」
「そして牡蠣の栄養はお肌や髪なんかにも凄く良いんだよ! はいウリンちゃんもセンセイも。牡蠣のパテ風軍艦だよ!」
牡蠣を酒、ネギなんかで煮詰めたものを包丁で細かく刻みペースト状にしたやつを軍艦に載せた寿司だった。ブレンダーで細かくするのではなく包丁でやっているので牡蠣の身が所々残っているのがいい感じだ。
手間が掛かっている分、酢締めなんかより美味そうだな。センセイにウリンにエリザも笑顔で食っていた。エリザは炭酸麦茶を片手に。いやまあ、酒のツマミっぽい味ではあるが。
オレも食ってみるか。
と──そのとき。
なんか三人の頭が膨らんだ?かと思ったらいきなりだった。
いきなり、三人の女たちからツインテールの髪が生えていた。
「うおお!? な、なんだ手前ら!? 変身か!?」
「えっ!? ど、どうなってるのこれ!?」
「雙馬尾!? 急に髪が伸びたヨ!?」
「おまけに変な風に固まっているな……」
三人からしても不意だったようで、自分の頭から生えたツインテをモサモサと触って困惑している様子だった。
なんでいきなり?
「……牡蠣って髪にいいんだっけ?」
「こんなに急に伸びるカ!?」
「酢締めとか食べていたときはなんともなかったが……」
オレはそっと口の中に入れかけていた牡蠣パテ軍艦を皿に戻した。
酢締めとかとの違いは……エリザが包丁を入れたか入れてないか?
しかし危うく、オレがツインテになるところだった……死ぬまでウリンに笑われそうだから食う前で良かったぜ。
これからも新しい寿司を食うときは他の連中が食ったのを見てからにしよう。そう思った。
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ちなみに後で知った話だが。
広島で研究が進められた雑魚メス牡蠣だが、検出された未知の成分に実際育毛作用が確認された。
もちろんいきなりツインテがもっさり生えるわけではないが、この牡蠣を定期的に食うだけでも薄毛への予防、更には改善も見られた。これには日本全国どころか世界に輸出されることになる。(養殖には日本近海に混ざる異海の海水が必要なので、日本でしかできない)
また殻から匂い成分『ザッコw』の抽出にも成功。香料でありながら興奮作用・強心作用・男性ホルモンの分泌促進・わからせ欲増加などの薬理が認められた。
味も良いし季節を問わずクイーンからモリモリ増える。稚貝をクイーンまで育てる試験も行われ、広島の牡蠣養殖業は大復活を遂げたそうだ。
「アルトくーん! 広島から牡蠣送って来たよ~! 食べよ~!」
ついでに、届け先を魔寿司にしといたら定期的にお礼の牡蠣が送られてくるようになったんだが。
「微妙に食うのに躊躇うんだよな……実際に毛がもさって生えるの見ると……」
広島の新たな名産品、雑魚メス牡蠣。余談だがこれが市場に出回りだした年の流行語大賞が「雑魚」だった。
ガキンチョが面白がって「雑魚雑魚」連呼しているという報道もあった。
……精神に悪影響とか出てないよな? 食うことで。
ATD世界偉人辞典
小林一茶
江戸後期を代表する俳諧師。数多くの句を残したが、江戸に滞在していた際にはそこで知り合ったメスガキロリババア天狗(要出典)に度々煽られては小遣いを貰っていたことで憤った句を多く残している。
「メスガキや 日本魂 わからせる」の句により、後世にメスガキとわからせの文化を確立させたと言われている(誰によって?)




