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作者: いも助

私はここで産まれ、生きた。

だから最期は、ここで終わりたい。


それが私の願いなのです。




突然この国にやってきて、貴方は言ったそうですね。

『この国は時代遅れだ』と。


この国は自然と共に生きることを選んだのです。

貴方の国では遅れた考えなのだとしても、私の国では

それが、平平たる生き方なのです。



全ての民は、自然と生きました。

王の娘である私も自然と生きるのです。

何かおかしなことがございますか。


まあ。

心配してくださるのね、優しい人。


自然とはそういうものですから。

ええ、この国最期の人間になろうとも。





貴方はどうぞ行ってください。



ああ


自然が迎えにきたようです。

さようなら。

愛しい貴方。





誰でも不老不死になれるこの世界で、死を選ぶ国に流れ着いた若者は、国の死を見届けた。



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