導入3
入ってきたそいつは桜瑠璃と名乗りない胸を張って偉そうに宣言した
「私はあなたの許嫁よ!」
瞬間二人の上には「?」という文字が浮かんだ(ように見えた)
「軽々しく噓をつくな、こいつは記憶がないんだ真に受けたらどうする?」と弥一
「記憶をなくした今なら噓で塗り固めてテキトーなとこまでイけるとおもっただけなの」
「思っただけとはなんだ、僕にとっては相当重要だしテキトーも漢字の適当で頼む。あといくの字体おかしくね?」
「アハハ!私にとってはそれが一番いいんだけどね」
「いや、悪びれろよ」
彼女は弥一の指摘に悪びれるずににつぶやく
「私はあなたと付き合ってたんだけど?おぼえて..ない?....よね?」
ああ、そのとおり全く持って初耳だ
こいつが僕の彼女か?
僕に彼女か、うーん....ありえん
そう結論付けた僕は一番疑問に思ったことを聞いた
「僕は君にいくら払ったんだ?」
これが一番疑問に思ったことである
さっき、鏡を見たがこれはお世辞にも美形とは言えない
これが目の前の美形を体現化したような女の隣にいていいのだろうか?いや、ダメだ
我ながら名推理である
「いや、あのぅ、私あなたとは普通に付き合ってたのだけど....」
なんと!本当らしいそれなら記憶を失う前の僕はおそらく聖人君主のように性格がよかったのだろう
そうとしか思えん、こんな女僕と釣り合ってない高嶺の花である
すると、瑠璃は僕が無表情なのを疑いの目と思ったのか
「まあ、私ほど可愛いい人にそう言われると疑っても仕方ないわね」と遠からず的を完全に外したことを言った
だが、可愛いのは事実であり一概に否定できないのが腹立たしい
「こいつのことは無視してもいい、ただ付き合っていたのは事実だ」
事実らしい。しかし嘘だと否定してはいない。つまりこいつも瑠璃とは仲がいいようだ
「記憶がないなら....思い出させて・あ・げ・る・」服を脱ぎ始めた
「ちょっ、えっあ?なにして....るの?」
僕はきょどった、それはもう盛大にきょどった....ふりをした
こうしたほうが相手も喜ぶし雰囲気もでる
一方で弥一は達観いている
弥一の反応が正しかった瑠璃の服の下は純白な肌.........ではなく
体操服だった
ある一定層の人間にはこちらのほうが好ましいかもしれないがあいにく僕にそのような性癖はない
着やせするタイプなのだろう制服にカーディガンを羽織った状態から体操服になったのだから当たり前だ。ないと思われていた胸はそれなりに(いい具合に)育っていて純白なる足はゲレンデのようにまぶしかった
理性を働かせるのが遅くなりジロジロ直視する形となってしまった
そのせいか、瑠璃は満足顔でむねをはっている(今度はちゃんと胸がある)