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プロローグ

その日、彼らは激怒した。

消費税30%

年金支払い90歳から。


ちなみに給料の50%近くが年金と保険で国に摂られる。

中小企業はほぼ壊滅状態。


大企業と外資系で税金を抜け道で払わない会社が跳梁跋扈し

日本は世界で一番不幸せな国、とレッテルを貼られて久しい。



「はあ!?ふざけんな!」


TVの国会中継をみていた大和健はいままさに法案が通った瞬間を見て、牛乳のパックを握りつぶしそうになった。ちなみに1リットルのパックだ。


いま、法案を通している彼らは今通った法案の被害を被る世代ではない。

国会は平均年齢75歳。

一番若くて60歳。

そして、国会議員になるには、親や親戚が議員だった場合のみ。


日本はいつの間にか国会議員に一般市民がなれなくなっていた。


生まれつきベンツやリムジンに乗り、高級料亭でごはんを食べ、高収入の人が、国のお金を決めるのだ。

そりゃ、現実に沿ってなくて当たり前だ。


「普通、60歳になったら2,3億くらい貯金があるものだろう」

と言って炎上した議員がいた。


「家賃は50万くらいが平均か?」

一般市民の問い合わせにそう答えてドン引きされた議員がいた。


でも、どれもかれも、そのまま政治家を全うし、国会中継で居眠りを映され、それでも議員バッチをつけて、数千万のというお金を毎年もらっている。


出どころは国民の税金だ。


90歳で年金がもらえるということは、生活はどうするんだ?と

国民に聞かれたら


「老後お金足りなくなるから自分たちで貯めてね」


と、答えた議員がいた。


自分で貯めろだって?


地味に社会保険料も年金も上がってて、給料から引かれる税金も上がってる。

しかもそれはこっそりじりじりと、気が付かないように、じわじわと搾り取って

さらに消費税あげて、

でも「お前たちには還元しない」

って、それって


「年とったら死ね」


そういうことなんじゃないの!?



PPPPとスマホが鳴った。


『もしもし?大和?』


電話の主は同級生の上総だった。


『国会中継見てたか?』

「ああ、見てた」

『なあ、あの作戦、今なら賛同してくれる奴多いんじゃないか?』

「だろうな。こんな国に居たいやつなんていないだろ」

『そしたら作戦決行でいいか?』

「ああ、そうしよう」


なので彼らは、こうすることにした。



「俺たちは日本から独立する!」


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