俺の彼女サキュバスっす!
モン娘とか好きだからぁ!の勢いにまかせて書いたものなので短編です。
連載とか無理です。書いててめっちゃ疲れたので無理です。
誰かが言った『日常は身近から崩壊していく』俺は正直今の今までこの言葉をバカにしてたそんな事はありえないってこんなことになるまで想像すらしてなかった。
でもその非現実がこの俺、赤城 巡の日常になるんだ、残念なことにね…
発端は母さんの一言だった
「今日からお父さんの親戚の子がうちに来るのちなみにその子あんたの婚約者だからね」
俺は飲んでいたトマトジュースを吹き出した、それを母さんはひらりと華麗に避ける
「なにそれ聞いてないんだけど?親父の親戚の子って誰?とりあえず布巾取って、俺会ったことあるの?ってか婚約者ってなんだよ!!」
突込みが追いつかなかった母さんは冗談が好きだから今回もまた性質の悪い冗談だ自己解釈しながら吹き出したジュースを拭いていると。
「会った事はたぶんないわねだって会ってたらあんたここにいないもの」
俺はこのババアなに言ってやがると思いながらそれを表に出さないように
「なに言ってんだ?ババアそれ会ったら命でも取られるっての?」
母さんはあごに指を当て俺をもう片方で殴ると意外な返答をしてきた
「うーん、そうね命は取られなくても生気は吸い取れてたかな、それにあの子たちは魅力が尋常じゃないからそういう意味でもあんたここにいないかも?」
俺はなおさらわけがわからなくなった、痛む頭をさすると
「はぁ?なんだよそれ、化け物だってことか?ファンタジーじゃねんだからそんなことあるわけねーだろ」
母さんは年甲斐もなく頬を膨らませながら俺に返してきた
「あるの!だってその子サキュバスだもん!」
これには俺も耳を疑った。
この女は四十路手前で脳障害でも出たのかと、とりあえず落ち着いて耳を掃除してから俺は母さんにもう一度聞いた
「ねぇ母さん聞き間違いじゃないよね?今サキュバスって言った?ははは、冗談もそこまでにしようね~」
俺は自分なりに波風経たないように返答しついでにこの女をどうやって病院に連れて行こうか本気で考える。
その態度に母さんはまた頬を膨らませながら
「な~によその態度!感じわるーい母さん冗談なんて言ってないし!もういいよーだそろそろ来るころだからあんたそこで待ってなさい!」
母さんが言い終わると玄関の呼び鈴が鳴った。
「あ!来たみたい、それじゃ母さんその子連れてくるから、ここにいてよ!」
それだけ言うと玄関まで急ぎ足で行った、少しすると玄関から母さんと女の子の話し声が聞こえてきた
「いらっしゃい、遠い所から良く来たわね、大変だったでしょ?あら、いいの?それじゃ遠慮なく貰うわね、え?あの子?いるいるリビングで待ってるから会っておいで私荷物部屋に運んどいてあげるから、いいのいいのなんせ将来うちにくるんだから遠慮なんてしないで、うふふ」
とりあえず親戚が来るって話は本当だった、でも今重要な問題は本当にサキュバスなのかということだ。
某格闘ゲームみたいなのかそれともアニメみたいな子がくるかと色々考えていると
玄関からリビングまでの廊下からとてとてという音がする音からして小柄だ、うんそれは分かるリビングのドアの前で足音が止まるとノブが下がりゆっくりとドアが開く。
その向こうにいたのは俺の想像とはまったく違った
そのドアを開けたのは女性とは言えないくらい小柄で幼い良くて小学校高学年くらいの女の子だったその子は俺を見ると顔をぱぁっと輝かせながら俺の近くまで寄ってくると
「はじめまして!こんばんは!伊野宮 夢って言います!今年から高校一年生で将来は巡さんのお嫁さんです!ふつつかものですが、よろしくお願いします!」
それがこの女の子とのファーストコンタクトだ
「あらあら、思ったとおりの反応ねどう?ユメちゃん本当にこれでいいの?」
いつの間にか母さんがリビングに戻ってきてた、これでいいのとはたぶん俺みたいなのでいいのか?ということだろう、自分の息子になんて言い様だ。
「はい!巡さんしかいないんです。だって私の始めての人だから。」
そう顔を赤らめながらユメは言った。その隣で母さんはまぁ!っと言った風に口の前で掌を広げた俺は完全に固まる。
「は、初めてってえっと何のかなぁ?」
俺は恐る恐る聞くと彼女は顔を赤くしながら
「すみません!誤解する言いかたをしました!初恋の相手ということです!」
と訂正する
それを聞いて俺は安堵のため息を吐くと母さんに耳打ちした。
「母さん、確かに俺の婚約者みたいだけど、サキュバスってのはやっぱり冗談だったんだね。」
それを聞くと母さんは不思議そうな顔をしたあとユメを見るとあーっと何かを理解した。
母さんは彼女に
「ユメちゃん、あなたのその体ってどうすれば元に戻るの?」
と聞くとユメは答えた
「はい!生気を吸い取るかもしくは男性のアレを体に取り込めば元に戻ります!」
俺は母の常識はずれな質問に対する答えをユメがまた常識はずれな返し方をしたことに何か覚えのある空気を感じたそれもほぼ毎日感じている空気だった、俺は呆れながら母さんとユメに言った
「二人ともなに、アホなこと言ってるんだよ生気を吸い取るとか、男のアレとかユメちゃんもこのおばさんの冗談に付き合わなくていいんだよだいたい女の子がこんな時間から男のアレなんて言っちゃダメでしょ。最近そういう冗談はやってるの?」
俺は一般的な常識ある男子として言ったのだが二人は俺の発言にむくれていった
そんな俺にユメはプンプン怒りながら
「冗談じゃありません!私おかしなこと言ってないです!巡さんひどいです!」
母さんも負けじと
「そうよ!巡!ひどいは母さんまだおばさんなんて年じゃないのに、これでも近所じゃ年の割りに肌とか綺麗ですねって言われてるのよ。」
母さんを無視するとユメがさっきの冗談にまだ付き合ってることに驚いた。そんな俺の考えてることが分かったのかユメは近くに来て
「まだ信じていませんね、わかりました、証拠をお見せしましょう。」
そう言うとユメは俺の手を握った
「少々疲れるかもしれません、少しだけですので我慢してください。」
そうユメは俺に告げると少し強めに手を握った、、握られてる俺の手が青く光っているそれが始まった途端体がだるくなってきた。
「なんだよこれ!なんで光ってそれに体の力が」
言うが早いかユメは手を離した、俺はだるい身体を起こし彼女を見るとそこにいたのは先ほどの幼い少女ではなかった身長が伸び、胸も少し膨らんでいた
「どうです?これで信じてもらえますか?」
信じるも信じないも、たったいま目の前で起きたのだから疑いようがない
「分かった、信じるよ今君がしたのが生気を吸いとるってやつか、体がすごいだるいしなんかほんの少し老けたような気がするよ」
俺は自分の体に起きたことを説明して信じたことを伝えた。ユメは安心したように
「そうですか、よかったです。」
と言うと少し気まずい沈黙が続いた。
「さぁ!ドレインされたみたいだから今日は精力のつくものを用意したの!今日はとろろとうなぎの合わせ技のウナとろ丼と肝吸いよ!ユメちゃんのお祝いも兼ねてお母さん奮発しちゃったさぁ食べましょう!」
今だけは母さんのこの空気を読まない天然に礼をした。
「あー食った~美味かったー風呂も入ったし今日は早めに寝るか」
布団に潜り込み携帯を見ていると突然ドアをノックされる
「巡さんいます?入ってもいいですか」
ベッドから飛び起きゆっくりとドアを開けると目の前に風呂から上がりパジャマを着たユメがいた、風呂から上がって間もないのか頬がほんのり染まってて見た目よりも色っぽい、そんなものを見慣れない俺は彼女から香るいい匂いで正直理性が飛びそうになる
「あ、あの」
ユメの声で俺は理性を取り戻すと
「や、やぁひゃにかよう」
噛んだまさかの失態だ、自分の目根際のなさ顔から火が出そうだったそれでもユメには伝わったようで微妙に笑っているがこの際行幸と思っておく
「中に入ってもいいですか?」
一瞬彼女が何を言ってるのか理解できなかったが
「い、いいけどちょちょちょっと待って!」
俺は一旦ドアを閉め見られたらまずいモノだけすばやく隠しユメを部屋に招いた
「ど、どうぞ少し散らかってるけど」
ユメは小さい体をもっと縮こまらせながら
「お、おじゃましまーす」
中に入る
俺はそれが少し面白かったユメは俺の部屋を見回すとベッドの上に腰掛と俺は机の前の椅子に座ると沈黙に耐え切れず俺は咳払いをしてから
「それで、どうしたのこんな夜中に」
その質問にユメは何かを怖がるように俺に話し始めた
「さっき見せたあれのことなんです、もしかしたら嫌じゃないかと思って、その、私達サキュバスは人ならざる者なので、巡さんに不快な思いをさせたかも知れないと」
ここまで言うとユメは泣き声交じりに話していた
「私、私本当は見せるつもりなかったんです。でも、信じてくれないので、この先のことを考えるとやっぱり見せなきと思ってだから、その、ごめんなさい。」
目の前にいる子がさっきの姿より小さく見えてくる俺はどうしていいか分からなかった泣いてる女の子の扱い方なんて生まれてこのかた知る由もなかったのだから。
俺は今できる最善の方法を模索した結果。ユメを抱きしめた強く強く抱きしめたするとユメの泣き声は次第に小さくなっていく、俺はそのままユメに語りかけた
「俺はそんなことで嫌いにならないよ今日は驚くこととか多くて俺の常識とは違ういろんなことがたくさんあって疲れはしたけどそれでも君を嫌う理由にはならない、それに何故かは知らないけれど君は俺の事を好きだと思ってくれてることが俺は嬉しいよ。」
言い終わるころにはユメは泣き止んでいたユメ自身も俺を抱きしめていたこれから俺はこの子と暮らしていくそのことを確認するように抱き合った、気付いたら体から青い光が出ていた体はどんどんだるくなる重くなるそのことに気付いた俺はユメに離れてくれと頼んだ、ユメは聞こえていないのか抱きしめる力を強めてきた
「ユメ、ユメ!頼む離れて!なんか体がだるいとかじゃなくて重くなってきたから!ね!お願いだから!離れてくれ!」
そう言って俺はユメの肩をつかみ自分の体から引き剥がしたそこにはさっきまでしおらしく泣いていた少女はいなかった体つきは大きく違っていて身長もかなり伸びている、胸は成熟した大人の胸になっている、顔つきも少女の面影はなくなり一人の女に変貌し舌をペロリと口に這わせている
ユメは俺に顔を近づけ話始めるほとんどその度に吐息が顔に頬に口にかかる距離だ俺はもうろうとする意識を何とか保ちながら話を聞いた
「巡さん、私ねさっき言いそびれたことがあるのなんで生気を吸い取るところを見せたくなかったかって言うのはね、サキュバスって生き物の生気を吸って体を成熟させてから男の精を吸い取るのその時一緒に性欲も強まるのよ。しかもこれはあなた達の言うところの好きって感情で強さが変化するの」
俺は薄れていく意識を何とか保ち息も絶え絶えになりながらもユメの話を聞いていた
「それでね巡さん私はあなたが好きで好きでたまらないの私達にとって性欲は食欲と同じ、もぅ私おなか空いてしかたないのあなたは今の私にとって最高のごちそうなの、だからね、巡さん、食べさせて?」
そう言うとユメは俺の服を脱がそうと手を俺の服の中に入れるそこで俺の意識は遠のいた消えゆく意識の中で最後に見たのは部屋のドアが開いて誰かがユメを連れて行くところまでだった
次の日いつもより遅く起きた、体はまだ少しだるかったけどあまり気にしないことにして朝ごはんを食べにリビングに行くと母さんはひどく上機嫌でユメは気恥ずかしそうに俯いているユメの体は俺同じ年くらいになっていた、昨日のことを思い出して少し気恥ずかしかったけど変に意識するとユメにも悪いと思い平常を装いながら彼女におはようと言った、それに小さい声で答えてくれた。
母さんになんだか肌がやたらつやつやしてる理由を聞くと経験無いやつには分からないだと、なんのことやらさっぱりだが一つ確かなことは今日から普通じゃない日常が始まるってことだ
俺の彼女サキュバスっす!
正直な話サキュバスはもっとクソビッチに書きたかったけどそうすると恋愛よりも官能小説っぽくなるし今回書きたかったの恋愛要素ありな非日常系だからこれでいいのだ。