表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

村長と安田さん

作者: カク子

桜が咲き誇る季節がこの村に訪れた。

子供たちが桜の下で遊んでいる。




「今年も…この景色がみれるとは…ううっ…!グスッ…ああ、涙でPONPONうぇいうぇいとつけまつげがとれてしまうっ!つけまつけなくては!」




ダム建設反対の闘いにおいて御神体の巨大男根をふりまわしビーバーの前歯を全てへし折るなど、主戦力になっていた教師の安田さん(55)はひたすら泣いた。

村を守れた誇らしさ、子供達にまた桜を見せてやれたという安堵の気持ち、そして最近趣味ではじめた女装の際につけたつけまつげがとれてもともとあった数少ないまつげが全部とれてしまったという現実。それらがすべて混ざり合い安田さんを感情の渦へ巻き込んでいく。




「オーシットッ!!!!!!またまつげがぬけてないてるのか!?この豚の尻め!家にかえってママのおっぱいでものんでな!」




「村長!!!!!」




泣いていた安田さんが顔をあげるとそこには村長(38)が立っていた。

村長といえばダム建設反対の闘いにおいて川に浮いてるよくわからない緑色の藻を奇声を発し投げ続けながらも懸命に闘い続けしかも一番弱そうなビーバーの子供を人質にとり金銭を要求しビーバー達の金をすべてまきあげた揚句人質をいたぶって殺したという功績がある村を救ったヒーローだ。




「すすすすいませんっ!村長にお見苦しいところをお見せして…グスッ…」




「…はぁ~、全然泣きやんでないじゃないか。このくそったれ!」




「…ごめっ…ひくっ…ごめんなさい・・・・・」




「別に謝れとは言ってないだろ…。まぁ、お前のことなんてどうでもいいけどよ、ここで泣かれたら目障りなんだよ。これやるから泣きやめよ///」




頬を染め顔をそむけながらつっけんどんにさしだされた手には指輪がのっていた。

安田はそれをおそるおそる受け取る。




「そ…村長・・・、あの、これ…///」




「っ…!それ大事にしないとマジファッキンだぜ?///」




「あっ…まって!村長!!」




村長は愛車の改造して時速100キロでる自転車にまたがると颯爽と川に帰ってしまった。

安田は手に残った指輪をそっと薬指にはめてみる。その指輪はどうやら川に浮いてるよくわからない緑色の藻でできているようで安田の指にぴったりとはまった。




「村長・・・!」




愛する人の名をそっと呟く。その言葉は桜舞い散る4月の空にとけて消えた。




つづく…




~次回予告~



「おい、村長。お前に安田さん(56)はわたさない!」




「ふん!お前はまるでそびえたつクソだな 。銃なんか捨ててかかって来いよ! 」




村長の前に現れた男は安田さん(56)の部下で現在安田さんに片思い中のホセ・ブレイキー(23)。


突然現れた思いがけぬ強敵ライバルに村長はどうするのか?




次回「川に浮いてるよくわからない緑色の藻に負けたホセの解体ショー」




お楽しみにね!

続かないよ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ