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『ドラゴンテイマー』 ~追放された不遇職持ちである僕は、婚約者だった公爵令嬢と共に、何とか生き抜いていく~  作者: 保志真佐


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22レーナと結ばれ




 レーナの唇の恐ろしく柔らかい感触が、僕の唇を通して伝わってくる。


 それは、僕が先程まで感じていた恐怖と絶望を一瞬で忘れ去るほどの滑らかで、優しい感触だった。

 つい、身を委ねたくなるほど、柔らかい。


 僕はレーナの背中に手を回す。

 すると、レーナも僕の背中に手を回した。


 暫く、僕とレーナは互いの唇を合わせたままにしていた。

 示し合わせたかのように、互いが唇を離す。


 僕とレーナの視線が交差する。

 レーナの方が僕より少し背が高いので、僕が見上げ、レーナが見下ろす構図になっている。


 レーナの金色の網膜の中に、僕の顔が写る。


 暫くレーナと見つめ合った後、再び僕とレーナは唇を合わせる。

 そこに特別な合図は要らない。


 今度は唇を合わせるだけではない。

 お互いの唇がお互いの唇を求めるように、吸いつくようにキスをした。


 互いが互いの唇を求める。

 互いの唇が世話しなく動き合う。


 長い時間とも、短い時間とも言い切れないまま、僕とレーナはやっと唇を離す。

 名残惜しい。


 僕もレーナも目を逸らさない。


 「レーナ………」

 「リック………」


 互いが互いの名前を呼び合う。

 それだけなのに、特別を感じる。


 僕達は抱きしめ合う。

 レーナの体温を感じる。レーナの匂いを感じる。


 レーナの何もかもを感じる。


 早まる僕の鼓動。

 もう、僕は我慢が出来なかった。


 だけど、それはレーナも同じだったようだ。


 「「っ!」」


 互いに息を飲みながら、レーナが僕を押し倒す。

 そのまま、僕はレーナに地面へ押し倒されたのだ。


 レーナの体の重みが伝わってくる。

 でも、下にはレーナが着ていたドレスを敷いてあるので、痛くはない。


 僕とレーナは呼吸も出来にくいほどキスをした。

 お互い、息をするために、キスを止めるが、肺の中に空気を溜めると、すぐにキスをし出す。


 体が熱くなるのを感じる。

 実際に、熱い。


 だから、身に纏っている物を脱いだ。

 邪魔だったからだ。


 僕とレーナは互いの服を脱がし合う。

 瞬く間に、僕とレーナは生まれたままの姿を見せあっていた。


 仰向けになった何も纏っていない僕の視界に、同じく何も纏っていないレーナが跨る。


 悪魔的笑みで、仰向けの僕を見下ろすレーナ。

 僕も、レーナの美しい裸体を下から見上げる。


 全体的に、無駄な脂肪の無く、細身でありつつも、格闘術で引き締まった体。

 余りにも魅力的過ぎて、いつまでも見ていたい。


 ああ…本当に、レーナは美しい。




 一通り、行為をした僕とレーナは汗まみれ。

 僕もレーナも、身体が火照っている。


 それでも、互いの顔を見るのを止めない。


 「レーナ、愛してる」


 僕はレーナの頬に手を沿える。

 添えられた僕の手を、レーナは受け取り、しっかりと握る。


 そして、握った手を繋いで、僕に覆いかぶさる。


 レーナの口が僕の耳元に持って行き、


 「私も愛しています、リック」


 清廉な声が僕の耳に入ってくる。









 気づけば、朝になっていた。


 「んん…」


 僕は目を開ける。

 体は怠かった。いろんなところが、疲労を訴えている。


 まぁ…昨晩、あれほどやったのだから、仕方が無い。


 しかし、疲労感だけではない、身体はこれ以上ない程、幸福に満ち足りていた。


 少し肌寒い。

 裸なので、当然だ。


 ふと…顔を横に向けると、愛するレーナがいた。

 幸せそうに眠っていた。


 僕と同じ、裸だけど…とても綺麗。


 レーナ以上に美しい女性何ている訳ない。


 「…………レーナ」


 レーナのミッドナイトブルーの髪を撫でる。

 さらさらで撫で心地が良い。


 今一度、僕は体を動かし、レーナを強く抱きしめるのであった。




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