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殺戮のメサイア  作者: 星島新吾
第一章中編:護身竜の村奪還作戦【本泥棒編】

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43/84

Alter.41 疲労

【本日十回目の今北産業】

・誕生日プレゼントは葉巻。

・頭領はこの件から手を引くことを約束。

・工芸品をプレゼント。

陽煌の節 8/14 23:00

シュヴァルツ諸侯同盟領 北の都市トーレッド

ハッグハグ・モット卿の城 客室 グスティの部屋




グスティは部屋の窓に腰を掛けて夜風に当たっていた。村の人たちへの金や仕事の配給も終え、ようやく一人の時間が訪れる。城から眺めるトーレッドは、民家のほとんどの灯りが消え、前の世界では考えられないほど暗い夜景がどこまでも続いていた。


「ふぅー……案の定、巫女様達、食事が終わったらすぐに寝ちまったな……本泥棒探しに夢中みたいだが、怪我しないか心配だな」


そう思いながら、久しぶりにチートショップを開く。


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【本日のA.W.C.Sショップ】 現在使用TP  1073129 TP

・雄尻チート 10TP

・インビジブルチート 500 TP

・迷彩チート (済)

・投擲チート2,000TP

・お菓子生成チート 7,000 TP

・分裂チート100,000 TP

・演出チート 150,000 TP

・工作チート 300000 TP


-----------------------------------------------------------------------


グスティはうつらうつらとしながら、半分瞼が閉じた状態でチートショップを閉じた。

―――つもりだった。



≪全てのチートをご購入頂きありがとうございます。今日の完売ボーナスとして、天の声チートが特典につきました。ぜひご活用下さい≫


その文字で一気に目が覚め、改めてショップを開き直した。



----------------------------------------------------------------------

【本日のA.W.C.Sショップ】 現在使用TP  513619 TP

・雄尻チート (済)

・インビジブルチート (済)

・迷彩チート (済)

・投擲チート(済)

・お菓子生成チート (済)

・分裂チート(済)

・演出チート (済)

・工作チート (済)

[完売ボーナス]

・天の声チート (済)

-----------------------------------------------------------------------



「毎日人の頼みを聞いて毎日沢山の人と会話して集めたチーターポイントが……寝ぼけたせいで、一瞬の内に半分に……!? 睡眠が…睡眠が足らなかったのか! 」


ベッドにダイブして彼は呻いた。100万TPも貯めるのに自分がどれだけ努力をしたか、分かる者などこの世にはいない。それがさらに彼を深い後悔に突き落とした。


どんな状況になっても打破できるようにTPを常に貯めておくことが安全と考えていた彼にとって、自ら命綱を緩めるような行為に、憤りを越えて絶望も越え、虚無にならざるを得なかった。


「コレでまた一ヵ月は新しいチートは取れないぞ。……ていうか、俺は寝ぼけてなんのチート取ったんだ? 」

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【アナタが使えるチート】

NEW!

・雄尻チート・インビジブルチート・迷彩チート・投擲チート・お菓子生成チート・分裂チート・演出チート ・工作チート・天の声チート



・殺戮チート・装甲チート・増殖チート・拡縮チート・翻訳チート・上達チート・思考加速チート・雄っぱいチート・迷彩チート・運命の糸チート・癒しの霧チート

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「もはやレシートみたいになってる……ていうか、持ってるチートの数がいきなりほぼ倍になったのか? 持て余すぞ、普通に」


溜息をつきながら、完全に眠りに落ちる前に何か一つでも新しいチートを試しておこうと、適当にNewの項目からポチッと有効化する。


「分裂チートON……ってなにも起こらねえか。まあいいや、今日は疲れた……」


そしてグスティはあろうことか分裂チートをつけたままベッドに横になり、瞳を閉じてしまう。




そうして翌朝、事件は起きた。


陽煌の節 8/15 6:00

シュヴァルツ諸侯同盟領 北の都市トーレッド

ハッグハグ・モット卿の城 客室 グスティの部屋



いつもより狭いベッドの上でグスティは寝返りがうてないことに気が付き、重たい目を擦って体を起こした。いつもより視点が何やら低い。


グスティは困惑しつつ、何人か寝ているベッドの上を跨ぎながらベッドを降りると、下にも誰か寝ていたようで、ブニッと踏んでしまう。


「いった! 」


「あぁ、スマン」


同じ声で会話に違和感を覚えるグスティは部屋を見渡した。


中学生ほどの背丈の子供が七人。


全裸でベッドとベッドの下で眠っていた。女子が四人、男子が三人だ。


全員似たような顔をしているが、若干髪の長さが顔のパーツが違う。どこかで見たことがあるような顔だと思って視線を外すと、自分もまた彼らのように少年の姿で鏡に映っていることに気が付く。


「……夢だな」


そう呟いて、ホッペを抓るとちゃんと痛い。


「………………………………ふむ。なるほど? 」


グスティの顔からダラダラと寝起きの汗とは違う汗が滝のように流れ落ちる。少年少女たちは各自で目を覚ますと、全員が自分達の姿を見て同様に滝汗を書いているようだった。


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