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ありとあらゆる未来のある鼠として転生したから好き放題生きていく【旧】全ての可能性がある鼠に転生(仮)  作者: リント
第2章

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99話

さてと、魔石も回収したし海のモンスターでも倒してドロップアイテムでも確認しようか。


魔法を解除し、扉を開け先に進み砂を踏んだタイミングでふと気づく。


そう言えば砂ってガラスの材料だよね?これ回収したら教会にあった水晶みたいなの作れそうじゃない?回収して試してみようか。


分身を大量に出し砂浜の砂を取り尽くしていく。


────30分後


砂浜があった場所は全て海に沈み扉が半分程度沈んでいる。それを海に浸かりながら満足そうに眺めるフレデリック。


こんなもんでいいかな?砂浜なくなって扉まで海になったしなくなったら取りに来れば良いよね。って、ここまで水に浸かったらニャン金術使えないじゃん!!……次の階層で試そうか。次の階層の扉って多分海の中にあるよね?オルカに姿変えようか。


進化の軌跡でオルカに姿を変え海の中を探索していく。海の中は色とりどりの魚が楽しそうに泳いでおり、フレデリックの姿に気づくと逃げていく。


綺麗だね!中に入って楽しむ水族館があったらこんな感じかな?とりあえず底の方まで見てみようか。


底の方に泳いでくと空からの光が消えていき徐々に暗くなっていき星星のように深海性の魚やクラゲが光り輝いている。


ここまで来ると暗いね。探索するにしても使えるスキルってあったかな?あ!超音波を使えば良いのか!


超音波を使うと周りの地形、生物の姿が手に取るようにわかるようになる。


凄い!これなら探索しやすいね!


フレデリックが深海を探索していると、巨大なタコのような生物が近づいてくる。


さて、水中での初戦闘だね。上手く戦えるかな?




アレクシスSIDE────


「……行っちゃったね……」


フレデリックが出て行った窓を眺めながらポツリと呟くアレクシス。


「……窓も警戒しないと行けないわね、窓から逃げられるのはこれで2度目ね……」

「破天荒な人ですにゃね……もう私出てもいいですかにゃ?」

「いや、アンタも残ってスキルを獲得することが出来るか検証を手伝って欲しい。」


カイがエイラを引き止める。引き止められたエイラは猫耳をぺたんとしながら嫌そうな顔を浮かべ足を止める。


「はぁ、わかりましたにゃ……で、何のスキルを獲得しようとしてるんですかにゃ?」

「収納のスキルだね。」

「しゅ、収納ですかにゃ?!」

「これが普通の反応よね……でもあの子このスキルを国民全員に覚えさせようとしてるのよね……」


ライラの言葉に頭が痛そうに額を抑えるエイラ。


「で、今やってる事で習得できるらしいのだけど……全然習得できる気がしないのよね。」

「フレイが何か言い忘れてる気もするんだけどどっか行っちゃたしね……」

「そんなので習得できるわけないにゃよ。」


袋に魔石を詰めている4人のもとに体を起こし近づくジェイド。


「何で習得できないか聞いても良いか?」

「構わないにゃ。……役に立たないと戻れないらしいし教えてやるにゃ。」

「頼もしいね。で、どうしたら良いのかな?」

「まずは魔力操作は全員使えるにゃね?」


胸を張ったジェイドが偉そうに尋ねると全員が頷く。


「まずは魔力操作で全身に魔力を回せにゃ。その状態で袋とポケットに詰めていけば収納のスキルを入手できるにゃ。」

「意外と簡単なのね。」

「簡単ではあるにゃ。だが、習得まで時間はかかるにゃ。」


ジェイドに言われた通り魔力操作をしながら魔石を袋からポケットへ詰め替えを再開する。


「でもフレイはどうして忘れてたのかな?」

「忘れてたんじゃにゃくて知らないのにゃ。」

「?どういうことだ?」


カイが疑問にあくびをしながら返答するジェイド。


「アイツは化物にゃよ。知ってるわけ無いにゃ。」

「……どういうことだい?フレイが化物?そんなわけ……」

「お前はアイツのことを知らなすぎるにゃ。」


アレクシスの言葉にかぶせて答えるジェイド。フレデリックを侮辱されたと思いわなわなと震えているアレクシスに冷たい視線を送りながら続けるジェイド。


「人類とモンスターの違いって知ってるかにゃ?」


静かになった執務室にジェイドの問が重く響く。


「言葉が喋れるかの違いかにゃ?それなら我というモンスターが居るから違うにゃね。それとも文明を築けるかの違いかにゃ?ゴブリンやオークは街を築くし階級だって存在するにゃ。」


誰もジェイドの問いに答えることが出来ず思い沈黙が走る。そんな沈黙をジェイドが再び破る。


「正解は進化にゃ。人類(・・)は進化しないにゃ。正確に言えば進化できないにゃ(・・・・・・・・)。進化はモンスターの特権にゃ。見覚えがないかにゃ?急にアイツ(フレデリック)が強くなったことがあるんじゃないかにゃ?」

「ッ!」

「思い当たる節があるみたいにゃね。にゃあ、あんたらはアイツの何を知ってるのかにゃ?」


誰も答えることが出来ず興味がなくなったのか毛繕いを始めるジェイド。


少しの間下を向いていたアレクシスがジェイドに向かって独り言のように呟く。


「……確かに僕達はフレイのことについて何も知らない。きっと聞いても本当のことは答えてくれないと思う。けど僕はフレイの友達だ。彼の正体が何であれ僕は彼の夢を叶えてあげたい。」

「そうだな。ここまで振り回されたんだ。今更人間じゃないと知っても驚きはするが離れるつもりはねぇさ。」

「そうね。それに私達が付いていないと何をしでかすかわからないもの。」

「……そうですにゃね。一度助けてもらった命ですにゃ、彼のために使っても罰は当たらないでしょうにゃね」


アレクシスの言葉に賛同するように口を開く2人。少し遅れて賛同するエイラ。それをつまらなそうに聞くジェイド。


「なら、まずは僕達が収納のスキルを習得してフレイをびっくりさせないとね。」

「そうだな。再開するか。」


収納のスキルを獲得するため、彼の期待に応え出れるように黙々と作業を再開する4人。それを不愉快そうに見るジェイド。


────3時間後


「やったぁ!!」


急に声を上げるアレクシス。アレクシスを見ると白い靄が手の周囲に出来ている。


「こんな感じなんだね。確かにフレイが皆に覚えさせようとしてる理由がわかるよ。」

「へぇー、そんなに便利なの?」

「うん。中に入れた物もすぐに分かるし、凄い量入りそうなんだ!」


散らばっている魔石を収納に入れていくアレクシス。


「ちょっと、全部入れないでよ!」

「ごめん。でもこんだけ入れてもまだまだ余裕があるんだ。」

「そうなのか。なら俺達も習得しないとな。」

「そうですにゃね。早く習得したいから魔石を出してくださいにゃ。」

「うん、わかったよ。ちょっと待って。」


収納から魔石を取り出し全員の前においていく。魔石が置かれると収納を習得していない3人が黙々と作業を続けフレデリックがダンジョンにいる間に全員が習得するのであった。



────────

作者のリントです。100話のおまけとしてボツにした話をつけるか考えているのですが、読みたい人が居たらつけようと思います。




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