97話
「……私じゃ力になれそうにないので失礼しますにゃ。」
「待ちなさい。」
エイラが出ようとするのを手を掴み阻止するライラ。
「この状況で1人だけ逃げれる訳ないでしょ?協力しなさい。」
「あ、ついでだし知ってる錬金術のレシピも教えてくれると嬉しいんだけどダメかな?」
「……ダメではないですけど、アニャたレシピ通りに作らないじゃにゃいですか」
ジト目でフレデリックを睨むエイラ。気にせず魔石を大量に投入するフレデリック。
「……はぁ、仕方ないですにゃね。じゃあ簡単にゃ杖でも作ってみますかにゃ?難しいのは後で紙に書いて渡しますにゃ。魔石はもう入れてますにゃね?」
「ありがとう。入れてるけど次はどうすれば良いの?」
「何かモンスターの素材ありますかにゃ?出来ればランクの低いモンスターでお願いしますにゃ。」
ランクの低いモンスターか。何かいたかな?面倒だしドロップした木でいっかな?
収納からトラップトレントがドロップした木を取り出し大釜の中に入れる。
「次はどうすればいいの?」
「そうですにゃね。何を入れたかよくわかりませんでしたがいいですにゃ。では次は棒状の何かを入れれば完成にゃ。出来れば追加で金属とか入れた方が良いですにゃ。」
「わかったよ。」
武器生成でフレデリックの背丈より大きな鉄で出来た棒を釜の中に入れて混ぜていくと赤色から青、黄色と色が変わり、ボンという音共に煙が上がる。
「見てて思うんだけどこれ失敗してるようにしか見えないよね?」
「そうだね。でも成功なんだよね?」
「どうだろう?煙が晴れるまでわからないんだよね。」
煙が晴れると大釜からはみ出ているフレデリックの背丈より大きな金属で出来た所々に木の模様のついた杖が現れる。
大きいね。もう少し小さい方が使いやすそうだけど、まぁ素材が大きいし仕方ないよね。じゃあとりあえず見てみようか。
トレントの大杖、トレントの枝を軸に金属で覆った杖。攻撃魔力、回復魔力の数値に+3000する。
制作者︰フレデリック
結構強そうだね。でも僕には要らないかな?大きくて使いづらそうだしお礼にあげちゃおうか。素材もなくなっちゃったしダンジョンに行こうか。
「トレントの杖だって。エイラに上げるよ。」
トレントの大杖をエイラに押し付け4人が固まってる間に窓から出ていく。背後から「しまった」と聞こえたが気にせずダンジョンに向かうフレデリック。
ダンジョンに着くと道中のゴブリンを無視してゴブリンエンペラーの居る部屋に入っていく。
どう倒そうかな?美味しくないし食べるのは無しだよね。楽なのは自爆と死病だけど毎回同じだと面白くないよね?……生きたまま素材に出来るのかな?試してみれば良いかな?
進化の軌跡でニャン金術師に姿を変え大釜に魔石を入れた後襲いかかってきたゴブリンを大釜に入れていく。
ついでにどこまで入るか試してみようか!
ゴブリンを数百匹入れたところで大釜から液体が溢れかける。
うーん、どうなってるんだろうね?明らかに入り切らない量が入ったね。とりあえず出来るまでに邪魔されたら嫌だし分身に対応してもらっておこうか。
分身にゴブリンを対応させ、大釜の中をかき混ぜていく。大釜をかき混ぜていくと豚肉を腐らせた様な腐敗臭がダンジョンに広がっていく。
「臭い!!やば!!鼻が死ぬ!」
腐敗臭に耐えながら大釜の中をかき混ぜていくとだんだんと赤い色から様々な絵の具を混ぜたような黒い色に変わりボンという音共に煙が上がる。
やっと終わった……臭すぎて死ぬかと思った。……これで来たものって何か怖くない?
煙が晴れると釜の中に肉を溶かしたような赤黒い何かが蠢いている。
うわぁ、なにこれ気持ち悪!!……失敗かな?とりあえず見てみればわかるかな?
蠢く肉塊、キメラの失敗作。1つの生物の特徴しか無く全ての生物に見境無く寄生しキメラになろうとする。
制作者︰フレデリック
……よし!生物を錬金術に使うのは止めよう!とりあえずこれは消滅させておこうか。
大釜の中の肉塊に火属性の魔法を放つ。魔法が肉塊に触れるとジュっと肉が焼ける音ともに消滅する。
さて残りのゴブリンはどうしようかな?あー、さっき魔法についても聞けば良かったかな?とりあえず練度上げたいし死病で終わらせようか。
「死病」
【死病の練度が上がりました】
フレデリックがスキルを使用した瞬間全てのゴブリンの全身から血が噴水のように吹き出ながら数秒藻掻き苦しんだあとミイラのように干からびて死に魔石を残し消滅する。
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
︙
【Levelが上がりました】
おー!早くなったね!練度が上がったらもっと早くなるのかな?でもこれ人には使えないね。使ってみたいと思うんだけど使ってもいいかな?




