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ありとあらゆる未来のある鼠として転生したから好き放題生きていく【旧】全ての可能性がある鼠に転生(仮)  作者: リント
第2章

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86話

「……なぁアンタ何考えてる。」

「うん?いいモンスターの死体持ってんだけどいらない?多分納得するレベルのモンスターだよ!」

「見てから決めてもいい?」

「いいよ!」

「ちょっ、待ちなさい!」


ライラが止める前にスケルトンドラゴンのドロップアイテムの骨を取り出していく。頭が見えたタイミングで頭を抱える3人。


「これだよ。」

「……ドラゴンのアンデッドか?なんてもん持ってんだ。」

「ダンジョンで倒したから持ってきたんだよ。あっ、そうだ魔法使える人知らない?魔法教えてほしいんだよね」

「フレイ、その説明で納得するのは無理だよ……魔法は後で知り合いに頼んでみるよ。」

「どっからツッコめば良いのかわからないわ……とりあえずそれは仕舞っときなさい。」

「仕方ないなぁ……」

「そう言いつつ仕舞わないのね……」


仕舞うの面倒だしね。仕方ないよね?


「とりあえず戦争は何とかなりそうだね。そういえば戦いの前に相談があるみたいなこと言ってなかったけ?」

「……まだ話は終わって無いんだが……金策について話し合いたい」

「金策かぁ……僕は力になれそうにないね。ごめんね。別の部屋に行ってた方が良いかい?」

「いや、気にしなくて良いよ。ねぇ魔石って売れる?」

「売れるわね。取れるダンジョンが限られてるから小さな魔石でも高く売れるわよ。」


なら金策は大丈夫だね。ただ冒険者を入れて大丈夫かな?多分かなり死人が出るよね。


「なら近くにダンジョンがあるんだけどドロップが魔石なんだよね。」

「なるほどね。それなら金策は何とかなりそうね。問題は国の所有物にして冒険者を入れないか悩むわね。」

「冒険者を入れたほうがお金は入ってくるんじゃないのかい?」

「そうなのだけど冒険者を入れるとスパイも入り放題になるのよ。今うちの国に冒険者を入れるのは難しいわね。」

「あー、確かに。フレイとあった街で紛れ込んでたしね。でも冒険者を入れないとギルドから目をつけられるよね?そこの所はどうするつもりなんだい?」


顎に手を当てて悩むライラ。話し合っている横で骨を組み立てて遊んでいるフレデリックが


「ならこの国だけの組織を作れば良いよ。冒険者ギルドと商業ギルドの2つの役割のある組織を作れば良いんだよ。」

「……それってなんの意味がるのかしら?」


骨を組み立てるのを止め、ライラを見ながら話し出す。


「まず冒険者ギルドと違って国が経営してるから人が育つまで鍛えることが出来るし死人が出にくくなると思うんだよね。それと文字やら計算を教えて就職先を増やすのも有りだね。」


死人が多いと国が発展しないしね。というかこれを教育機関として定着したら国民が出来ることが増えそうだよね。


考えるように顎に手を当てながら続けるフレデリック。


「で、話を戻すね。倒したモンスターをそこでしか売れないようにして商業ギルドが入れる隙間をなくせばスパイは入れなくなるしギルドからの圧力を気にしなくて済むと思うんだ。しかも、税はそこで回収できるからね。仕事も新しく出来て今いる人の就職先にもいいと思うんだ。」

「……いい考えだがそれで回るのか?」


顎に手を当てながらフレデリックに尋ねる。


「わからないよ。けど成功したらこの国は他の国より確実に強くなる。それに農業もして貰う予定だしそこまで気にしなくてもいいと思うよ。最悪ここは赤字でも将来を見据えたら確実にプラスだからね。」


フレデリックが真面目に話しているのを見て少し嫌な予感を感じたカイがフレデリックをジト目で見る。


「なぁ、アンタの目的ってなんだ?話の腰を折るようで申し訳ないが今の内に聞いときたい。」


カイからの突然の質問に鳩が豆鉄砲を食らったような顔をするフレデリック。


まさかそんな事を聞かれるなんて思わなかったよ。……僕の目的かぁ、正直に言うと僕と戦える(遊べる)人を育てることだしね。ぼくをみてくれるひとがふえるといいな。


「そうだね。目的って言われると難しいけど予感がするんだ。」

「予感?」

「うん、これから先モンスターが強くなりそうなんだ。その際に君達には死んでほしくないだけなんだよ。」


真面目な顔をして答えるフレデリック。その顔を見た3人は思わず息を飲む。


「それに僕と戦える人が増えると楽しそうだしね!」

「……どっちかって言うとそれが目的だろ。」

「そうとも言うね!」

「なら僕も頑張らないといけないね。フレイ、いつか君を超えてみせるよ。」

「まぁ、教育機関を兼ねている組織を作るのは私も賛成ね。……若い子たちが死んでいくのを見るのは辛かったから。理想かもしれないけど1から国を作り直してるんだから追い求めるのもいいわよね。」


乗り気味な二人を見てため息をつくカイ。


「……理想を語るのは自由だが実現するのは難しいぞ?」

「だからこそ君達の力を借りたいんだよ。力を貸してくれるかな?」

「はぁ、拉致してきたくせに何を言ってるのかしら?……ここまで来ちゃったんだから手伝うわよ。」

「フレイ、僕も微力ながら力を貸すよ!」

「ありがとう2人共。カイはどうする?この国の王様何だから協力してくれるよね?」


頭を抱えながら諦めたよな風にカイがフレデリックに返答する。


「わかった。やれば良いんだろ?乗りかかって船だ、泥舟じゃなきゃ良いんだがな。」

「酷い!泥舟ではないよ!どっちかって言うと豪華客船(タイタニック号)だよ!」

「客船?そんな良いもんじゃねぇだろ。……少し出た意見をまとめたい。悪いがライラを残して解散でもいいか?」

「私は構わないわ。」

「僕も。」

「僕は少しこの国を歩いても良いかな?」

「じゃあ僕が案内してあげるよ。」


フレデリックがアレクシスの手を引き街の方に向かう。その後姿を見送りながらフレデリックの出した案をまとめる2人。




──────────────

何時も読んでいただきありがとうございます!

作者のリントです。諸事情により大変申し訳ないのですが明日から2日に1回の投稿になります。それと次回は86話の没をおまけとして載せておきます。次回もお楽しみに!


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