62話
✱少し重めで暗めです。きつい人は流し読みでお願いします。次の話で補完する予定なのできついと思ったら飛ばしてください。
フレデリックSIDE──
早くレオニア見つからないかなー。ダンジョンにいるモンスター狩り尽くしちゃったし、暇なんだよねー。
ベッドでゴロゴロしながら考える。
ちょっとチクチクするけど意外と快適だね。あ、スキルとステータス確認しとこうか。
名前:フレデリック
種族︰ウルフ(0歳)
Level:1/5
RANK_F
HP︰15,689,452,692/ 15,689,452,692
MP︰ 18,114,001,121/ 18,114,951,121
腕力: 15,390,086,856
脚力︰ 15,390,086,856
体力︰ 16,022,069,751
防御力:11,486,391,469
俊敏︰ 18,150,802,406
器用︰ 17,382,548,568
攻撃魔力:13,171,256,037
回復魔力:12,099,798,376
SKILL:
ユニーク
ステータス閲覧(5)、増殖(10)、毒喰らい(1)、死病(3)、共鳴汚染(1)、運命は我が手に(1)、身代わり(1)、自爆(1)、自分だけの場所(1)、秘密の抜け穴(1)、進化の軌跡(1)、毛皮燃えゆ再生(1)、擬態火(1)
レア
毒生成(10)、毒魔法(10)、状態異常耐性(10)、気配遮断(10)、気配探知(10)、酸生成(10)、酸魔法(10)罠魔法(10)、巨大化(8)、小型化(6)、悪食(1)、収納(8)、擬態(1)、痛覚遮断(5)、飛行(1)、全属性魔法(10)、火属性無効(1)、怪力(5)
コモン
統一言語(2)、投擲(6)、身体強化(8)、魔力操作(10)、速読(1)、大剣術(8)、猫パンチ(1)、咆哮(1)
称号:異世界の魂、未来を掴む者、全ての可能性がある者、下剋上、厄災、運命を変えるもの、進化の頂き、人類へ至るもの
加護︰原初の女神(寵愛)
ステータスだいぶ下がっちゃったね……まあこの後また下がるんだけどさ……気を取り直してスキル確認行こうか。
猫パンチ、俊敏のステータスが高いほど威力の上がる高速のパンチを繰り出す。消費MP10
強そう?名前の割に性能が凶悪そうだね?後で試そうか!
咆哮、自身よりHPの低い相手を恐怖させ行動を抑制する。消費MP10
これさ、今のステータスが世界相手にどれくらい通用するか知らないけどさ、多分ほとんどの生物に効くよね?ん?
スキルを確認していると分身が解除される。
お、街が見つかったみたいだね。何の街かな?とりあえず行こうか。
見つけた村から北東に進んだ場所に街があった。
ここが目的地だと良いんだけどね。もう面倒になってきてるんだよね。最悪この国更地にしちゃおうかな?
街に着くと門番らしい人すら居ない。
門番居ないとかありえる?一応警戒したほうがいいかな?
ネズミの姿で擬態と気配遮断を使用し街の中に入っていく。堂々と門から入る。
以前名前がない街の外にいた人達みたいに死んだ目をしてるね。よく見ると手とか足とかない人が結構居るね。
……これさ、僕が滅ぼさなくても滅びない?
街に住むほぼ全ての人がガリガリに痩せてボロボロの布を着ている。道端には老若男女関係なく死んだ目をしながら倒れている。
もしかしたら死体が混じっているのかもしれないが区別がつかない。そんな人の中には死んだ人の手足を口にしている者もいる。
やっぱり死は救済なんじゃないかな?……死病使う?殺してあげたほうがよくない?とりあえずこの街の領主の元に向かおうか。
街の中心に向かう。中心に向かうと街の入り口に比べると多少マシだが、それでもあまり変わらない。
……これさ、国全体も同じ状況だったりしないよね?他の街が見つかったら確認しようか。
中心に着くと領主の館に着く。庭は草が乱雑に生え、明らかに1年以上手入れされていない。
これさ、戦争出来る状況なのかな?それとも戦争をし過ぎてこうなったのかな?屋敷もボロボロになってて人が住んでいるのか怪しいよね?嫌な臭いもしてるけど、とりあえず中を見てみる?
中に侵入すると重く纏わりつくような生暖かい空気と臓物が腐りきったような臭い、屋敷の中を飛び交うハエ。足の踏み場もないほど這いずり回っている蛆虫。
これ、絶対中に人が居ないやつだよね?……とりあえず隅々まで見てみようか。
地面にいる蛆とハエを死病で殺していく。次々に部屋の中を飛んでいたハエが地面に落ちながら死んでいき、蛆がウニョウニョと藻掻き死んでいく。大体死んだことを確認してスキルを解除する。
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
【進化が可能になりました】
……空気を読まないね。とりあえず進化は後回しにしようか。今は進化よりここが気になるしね。鼠だと探しづらいから人型になろうか。
近くにある扉の中に片っ端から入っていく。中に入ると当て布だらけのメイド服を着た所々骨が見えている腐った死体が首をくくっている。部屋の奥を見ると折りたたまれた紙1枚が机の上に置かれている。
少しは現状がわかるかもしれないし、読んでみようか。
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──これを読んでいるアナタへ。
きっとこれを誰かが読んでいるということは私達は死んでいることでしょう。私達には彼らを、国を止めることが出来ませんでした。
私が死ぬ数年前からこの国は宗教にのめり込んでいき、そこからこの国は変わってしまいました。もともと、ヒューマン以外を人と認めていない国でしたが、他の人種を家畜として扱うことと、育てた人種を使い捨ての兵器として戦争に使うことに決めたのです。
そして、この他国に一番近い私達の街で行わないかと国王直々に提案してきました。その悪魔の提案を断れば我々は生きていく事も出来ないと脅してきました。実際脅しではなかったのですが。
この街の領主様と私達はそれに反対しました。結果として貿易、人の移動、商人が来ることを国が禁止し、絶望だけの街になりました。
もちろん初めは抵抗しました。一つの街と国では力の差が大きく抵抗虚しく私達は負けたのです。
ですが、私達は間違っていないと信じています。これを読んでいるアナタ、どうかこの国を止めてください。私達の犠牲を無駄にしないでください。
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まぁ、人間だって動物に対して同じようなことしてるわけだし異世界だしそういう事もあるよね。まぁ、この国を潰すことに変わりはないけどね。
遺書と遺体を収納にしまいながら部屋を出る。他の部屋を確認してまわると、豪華な椅子に座ったほとんど骨の死体を見つける。部屋の中をを見渡すと大量の書類が乱雑に地面の上に落ちている。書類を確認すると大半が住民の要望であった。
まぁ、こんな状況になったら、手のひらを返すような態度になるよね。この人も後悔してるみたいだし。
書類を裏に返すと住民に対する謝罪と後悔が書かれていた。
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領民の皆すまない。領民よりもまだ見ぬ犠牲者のことを考え、優先するべきものを間違えた私の責任だ。
私が提案を断った事で罪のない領民の命が失われた。いずれ皆が死に絶えるであろうが彼らは私を責めることは無かった。むしろ責められたほうが楽だったかもしれない。
私の心の何処かで命を優先すべきと考え、既に背負っている命の重さを当たり前にあるものと思い込んでいた私を許さないでくれ。
これを読んでいる者よ、私の机の中を持って他国に逃げて欲しい。
私が調べたこの国の罪と今この国を狂わせた宗教について分かっているものをまとめた書類を入れてある。
読んでいる君が生き残れる事を地獄で祈っている。
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遺体と遺書、机の中身を確認せずに収納に入れる。
よし、丸投げしよう!何か面倒になってきたし、カイとかアレクに丸投げでよくない?ヒューマンがやらかした事だしヒューマンに解決してもらわない?
うん?僕も一応ヒューマンだろって?い、今は狼だから!狼だからわからないよ?一度アルテピアに行こうか。




