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ありとあらゆる未来のある鼠として転生したから好き放題生きていく【旧】全ての可能性がある鼠に転生(仮)  作者: リント
第2章

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53話

「遅いわよ!何していたのよ。」 


修練場に着くなり怒鳴り込むツインテールの少女。それを注意するように修道服を着た少女が


「ジェシカさん、流石に彼にも準備が必要だと思います。まぁ、一番必要なのは心の準備かもしれないですけどね」

「ソフィアの言いたいことも分かるけど、相手の前で言うことじゃなくないか?」


苦笑いしながら同意するザック。3対1だからか、負ける気がしないのであろう。

自分達が負けるとは微塵も思ってなさそうだね。見た目だけで判断してるよね?


「酷い言われようだね。君達こそ負ける覚悟は出来てるのかな?」

「ふん。アナタなんかに私達が、負けるわけないでしょう?アナタこそ負けて吠え面をかかないことね!」

「その言葉そっくりそのまま返すよ。今の内から負けた時の言い訳でも考えときなよ。」


フレデリックが煽り返す。ジェシカの顔がみるみる赤くなる。

あは、煽り返されて怒ってやんの。ダサいね!


「はぁ、そろそろ始めようぜ?」

「そうだね。ルールは、真剣以外何でも有りにしようか。魔法も好きに使っていいよ?」

「いいんですか?獣人の方は魔法が使えないはずですが、私達が有利すぎませんか?」

「気にしなくて良いよ。君達が魔法を使っても勝てないからね。」


流石にムッとなる2人。ため息をつきながら止めに入るカイ


「はぁ、始める。フレデリック、背負ってる武器外しとけ。」

「分かったよ。ついでに素手で相手してあげるよ。」

「煽るな。……フレデリックも準備いいな?」

「うん。大丈夫だよ。」

「では、始め!!」


フレデリックの返事を聞き、スタートの宣言をするカイ。スタート同時にザックがショートソードを振り下ろしてくる。ザックをサポートするように火属性と光属性の魔法が飛んでくる。3人の攻撃を躱すと、


「避けてばかりじゃ勝てないわよ!」

「口程にもないな!よくそれで煽ってきたもんだぜ!」


ジェシカとザックの2人が煽ってくる。その間もソフィアが魔法を使い続け弾幕を維持し、近づけない様にしている。

うーん、チームワークは良いんだろうけど接近も魔法も残念だね。せめてアレクぐらい無いと面白くないよね。


「じゃあ、反撃するね?」

「何を言ってるのよ!きゃあ!?」

「ジェシカ(さん)?!」

「まずは一人だね。」


一瞬でジェシカに近づき腹パンをするフレデリック。3人とも反応出来なかった様でダウンするジェシカ。そのまま後衛のソフィアに近づき胸元を掴みザックに投げつける。


「ソフィア!」

「ッ!駄目です。私を受け止めず彼を見ていてください!避けてください!」

「何を言って、ッ!ぐはぁ!」

「ウッ」


受け止めようとしたザックを背後から蹴り飛ばし、ソフィアにぶつける。そのままソフィアは気絶したが、ザックは起き上がる。

うーん、耐久力もないね。つまらないなぁ……


「よくも2人を!許さない、許さないぞ!」

「いや、殺してないし、喧嘩を売ってきたのは君達だからね?責任転嫁しないでよ。」


怒りに任せて突進してくるザック。その突進を利用して拳を腹に叩き込む。


「ぐはぁ!ま、まだだ。」

「しつこいなぁ、さっさと倒れてよ。加減してあげてるのがわからないの?」


一発で倒れなかったザックの肩をつかみひざ蹴りを腹数発に叩き込む。始めの一発で気絶したように見えたが審判であるカイが、止めるまで蹴り続ける。


「ッ!そこまで!勝者フレデリック!」


カイが止めるまで蹴り続けていたフレデリックを見て引いているギャラリー。ザックに近寄り生きているか確認するカイ。生きているのを確認するとポーションを飲ませていく。


「はぁ、ムカつくのはわかるが、やりすぎだ。後少し蹴っていたら死んでる。」

「死ぬ覚悟もなく僕に喧嘩を売って来たほうが悪くない?それにポーションで治るから良くない?」

「そう言う問題じゃ……もう良い。おい!誰か手を貸してくれ。コイツらを救護室に寝かせる。運ぶのを手伝ってくれ。」


……やり過ぎなのかな?反応的にはやり過ぎなんだろうね。まぁ、反省はしないんですけどね!


カイ達が、後始末をしているのを眺める。が、すぐに飽きて修練場から出ていく。出て行くとギルドが騒がしい。


──否ギルドだけでは無く外も騒がしい。聞き耳を立てるとどうやら戦争の続きが始まったらしい。






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