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ありとあらゆる未来のある鼠として転生したから好き放題生きていく【旧】全ての可能性がある鼠に転生(仮)  作者: リント
第2章

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52話

ギルドにつくまで耳を澄ませると罵倒しか聞こえない。

確かにこれは来るのを迷うと言うか獣人は来ないよね。こんな差別意識が強いともともと他国だった領地を奪い取って自国の領地にした感じっぽいよね?


少し考え事をしていると、


「おい、中に入るぞ。考え事はあとにしてくれ。」

「ちょっと待ってよ。」


中に入ると、侮蔑的な視線は消え、不思議なものを見る視線を送られる。

あれ?ギルド内は差別ない感じかな?まぁ不躾な視線であることに変わらないけどね。


カイが、受付に近づくと受付嬢が出てくる。


「いらっしゃいませ。」

「すまない。このタイミングでこの町のギルドに頼むことでは無いのだが、迷いの森が消滅した。その調査を依頼したい。」


カイの言葉にザワザワするギルド内。


「本当ですか?あの森が消滅するなんてありえないと思いますが……」

「ああ、おれも自分の目を疑ったが、コイツも見てる。」


フレデリックを指で差しながら話す。


「うん。見たよ。元から無いんじゃないかってくらい綺麗に無くなってるよ。」

「で、原因が分からないんで調べて欲しいんだ。とりあえずこれでいいか?」


銀貨を10枚受付に積む。受付嬢が銀貨の数を数えながら、


「はい大丈夫です。それどころか少し多いくらいです。」

「そうか。だが、何が起こるかわからない以上、これでも少ないとは思うんだが……」

「いえ、金額の方は大丈夫なんですが……何時戦争が始まるのかわからない状況でして、人数を割くことが出来ないんですよ……」


受付嬢が、悲しそうな顔をしながらチラリとフレデリックを見る。


「僕も今は無理かな?せっかくこの町に来たばかりだし。依頼は受けないよ?」

「……あまりこの町で獣人は好まれないですよ?」

「コイツに何を言っても無駄だ。おれも忠告したんだが、普通にこの町に来やがったからな。」


2人がため息をつく。ため息をついていると、騒がしかったギルド無いがドアを勢いよく開ける音で静かになる。


「今日も大量だったぜ!ん?獣人?珍しいな!」


フレデリックより少し年が上な少年がウルフ種の後ろ足を担いでギルドの中に入ってくる。その少し後に2人の少女が、ウルフ種の前足を担いで入ってくる。


「ちょっと、一人で入っていかないでよ!」

「そうですよ。ザックは、何時も自分勝手なんですから」

「悪い、悪いって。それより獣人がいるぜ。珍しくないか?」


これ以上何か言われたくなかったのか、ザックと呼ばれた少年がフレデリックを指差す。

何かパンダの気持ちがわかった気がするね!さっさと戦争を見て次の街に行こうかな。


「話そらしてんじゃないわよ。はぁ、でも確かに珍しいわね。」


赤いツインテールで、キツそうな目つきをした少女が珍しそうに話す。


「あまり、人を珍獣みたいな扱いをしない方が良いと思うのですが……」

「そう言った時点で君も僕の事を珍獣扱いしてるよね?」

「あ、ご、ごめんなさい。」


フレデリックがジト目で言うと、修道服を着た金髪のおっとりした少女が謝罪する。

なんか失礼な人達だね……まぁ普通の獣人はこんな街に来ないだろうしね。


「なぁ、お前もオレのパーティーにならないか?オレは獣人だろうと差別はしないぜ!」

「はぁ?何で僕が、君の仲間にならないといけないの?正直君より強いからね僕。」

「やめときなアンタら。コイツは頭のネジが何本か外れてるからな。」

「カイ、君も中々失礼だね。まぁその通りだから否定はしないけどさ。」


断られて不思議そうな顔をするザック。ため息をつきながら忠告するカイ。


「アナタどうして入らないのよ!私達はもうDランクなのよ?」

「僕はCランクだし。別に入れてくださいなんて言った覚えもないんだけど。」


ポケットからギルドカードを出して3人に見せる。嘘だろと表情に表れる3人。


「「絶対偽物だろ(わ)!」」

「偽物ではないですよね?もしくは盗んだものとかの可能性は?」

「面倒だね……偽物だと思うなら調べると良いよ。ちょうどギルドだし、分かるでしょ。それくらい。」


受付嬢にギルドカードを渡し、しばらく待つ。待っている間、3人に


「なぁ、今からでも遅くないから偽物って認めた方がよくないか?」

「ええ、今なら間に合うわよ?」

「罪は早くに償ったほうが良いですよ。」


と、偽物と決めつけられた発言を聞かされイライラして無言になるフレデリック。それを察したカイが、


「こんなとこで喧嘩してどうする。そんなに実力が気になるなら地下の修練場で試せ。とりあえず3対1でいいか?」

「それで納得するならいいよ。何時までも言われるのは面倒くさいからさ。」

「確かにそれならはっきりするな!ありがとうオッサン」

「そうと決まれば行くわよ!まぁどうせ私達が勝つに決まってるでしょうけど。」

「ええ、私達の敵では無いでしょうから。では行きましょうか。」


3人が、地下に向かう。ギルド内はどっちが勝つかの賭けで盛り上がっている。今までのフレデリックの行動を見ていたカイが、


「殺すなよ?最悪ギルドを出禁になるからな。」

「はぁ、気をつけないとね。ギルド出禁はきついから死なない程度に痛めつけるよ。」


フレデリックが重たい腰を上げて、地下に向かおうとすると、


「フレデリックさん。こちら本物で、盗んだものでもないことがわかりました。あの3人に代わり

、ギルドが謝罪いたします。」


受付嬢が、頭を下げる。ギルド内は、本物だったのか、なら俺達も勧誘するか?と、更に騒がしくなる。


「ありがとう。でも、イチャモンつけてた3人が聞いてないから、地下で痛めつけてくるよ?」

「ええ、あの3人は最近少し調子に乗っていたのでありがたいです。ただ、やりすぎないでくださいね。」

「まぁ彼ら次第かな?あ、審判どうしようか。」

「審判は俺がやろう。言い出したのは俺だからな。」


カイが、審判に名乗り出たのでカイを先頭にギャラリーを連れて地下へ向かう。地下に向かうと3人が、武器を構えて待っていた。


まぁ、売られた喧嘩は買わないとね!痛めつけていいって言われたけど、何処までならセーフかな?……カイが、止めるまででいいかな?





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