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ありとあらゆる未来のある鼠として転生したから好き放題生きていく【旧】全ての可能性がある鼠に転生(仮)  作者: リント
第1章

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32話

ダンジョンに戻ると、服を収納なら取り出す。人に戻り、服を着ようとしたときに気づく。

パンツ盗むの忘れた……これだけ聞くと変態みたいだよね?はぁ、ノーパンでこのゴワゴワかぁ。まぁ、仕方ないか……次の時に最優先で買おう。しかも尻尾用の穴が有るやつを買おうね。今盗んだの穴がないし、窮屈だから無理やり穴を開けちゃった。穴広がらないといいなぁ。


着替えて町に向かう途中、お金を持っていないことに気づく。慌てて町から一番近いダンジョンに潜る。モンスターも復活したのか、はぐれ個体のハイオークと遭遇する。

よし!確か人に食べられてるらしいしちょうど良さそうだね!しかも今回の武器は剣だね!解体も出来るね!


ハイオークに気づかれるように気配遮断と擬態をハイオークの正面で解除する。

一瞬驚いたような表情を浮かべるが、直ぐに獲物が現れた喜びでニヤニヤした気持ちの悪い笑顔に変わり一直線に走ってくる。首が飛ぶように首の位置でワイヤーの様な罠と更に前方に足から吊るすような括り罠を設置する。


見事に首が胴体と離れ、血しぶきを上げながら前方に倒れ括り罠にかかり、オークの体の上下が逆さまになる。

よし!完璧!ついでに内臓も取り出しておこうか!


首から腹の終わりまで剣で切り込みを入れていく。脂がすごいのか内臓を取り出し、血抜きが終わるころには剣がベタベタで使い物にならなくなってくる。

うわぁ、凄い脂だね。剣は捨てていこうか。でだ、これをどうやって運ぼうかな?運べばするけど引きずるよね?体に横向きに開いたお腹を外に向けて縛り付けようか。


周りに生えてるツタを3本程度まとめて中心を罠魔法のワイヤーで強化し、体にハイオークを縛り付ける。

お、ギリギリだね!手足も、足は少し引きずるかも……さっさと町に行けば大丈夫でしょ。


実際には手も足も引きずっていた。それに気付いたのは引きずる音が気になって後ろを振り返ると二本線が歩いた後ろに残っていた時である。

あー手足引きずってるのか……どんだけ小さいんだ僕。しかも引きずりすぎて足と手から骨が見えてるし……まぁいっかな。町のに入ってギルドに登録できるお金が有ればいいしね。


町に向かい、スラムが見えた頃、門番や衛兵が走ってきて質問を始める


「すまない、止まってか少し質問に答えてくれないか?」

「うん、いいよ!」

「じゃあまずは、何でオークなんか背負っているのかな?」


子供と認識しているのか、優しい口調で質問をしてくる。


「町に入りたいけどお金がなくて……オークなら換金できるって聞いたから」

「そ、そうか。じゃあ次はお父さんか、お母さんは?」

「いないよ?ちょっと前に死んじゃった」

「……すまない。悪いことを聞いたな……」

「大丈夫、もう立ち直ってるから!」


少し気丈に振る舞うフリをする。少し門番が悲しそうな表情を浮かべる。


「じゃあ最後の質問、町に入ってどうするんだ?」

「うーんと、冒険者ギルドに登録して世界をみたい!」

「そうか、とりあえず冒険者ギルドまで俺が案内しよう」

「ありがとう、おじさん!」

「俺はまだ二十代中盤だ!そう言えば少女、名前は?」

「俺は男だよ。名前はフレデリック、おじさんの名前は?」

「マイケルだ!おじさんじゃないって何度言えばわかるんだ、ってマジで男?」

「マジだよ。ほら。」

「うわ、マジかよ」


2人でふざけながら笑い合う。周りの視線が痛いが、マイケルは気づかない。


「そろそろ案内してくれない?」

「ああ、すまないな、じゃあ付いてきてくれ」


ギルドの意味を知っているが知らないフリをする。


「ところで、登録料と入場税がいくらか知ってるか?」

「知らないよ?」

「はぁ、まず登録だが、銅貨五十枚、つまり半銀貨1枚で登録出来る。入場税は今回は冒険者ギルドに所属していないから銅貨5枚。払うための金額はオークでお釣りが来るな。だいたい今担いでるオークが金貨1〜2枚って所だ。」

「へぇ~、そうなんだ。」

「……その反応銀貨が何枚で金貨になるとか理解してないな…」

「うん!わかんない。村では物々交換が主流だったからお金のかちは知らないよ。」


マイケルがため息をつきながら頭を抱える。


「そこ、どんな所だよ。今どきだいたい村でも使えるだろ……あー、開拓村か?それなら確かに金は使えないな」


自問自答し納得するマイケル。


「まさか文字も分からないとか言わないよな?」

「うん!知らない!」

「はぁ、とりあえずギルドの講習で文字を教えてもらえ。確か登録は代筆可だった気もするから大丈夫だ。っと、着いたぞここが冒険者ギルドだ!」

「ありがとう、マイケルおじさん!」

「だからおじさんじゃ無いっての!」


ギルドの中に一人で入っていく。


マイケルSIDE──


「行ったか。おい、見えたか?」

「はい、種族は獣人でした。」

「スキルは見えたか?」

「……見えませんでした。」

「……そうか、お前で見えないなら、ヤバいな。とりあえず監視だな。話してる感じは普通だったが、見ている感じはどうだった?」

「普通の子どもに見えました。ただ、そこまで注意が必要には思えないのですが……」

「普通の子供がオークを仕留めて全身運べるかよ。あれは何かおかしい。」

「確かに、あり得ない光景すぎて忘れてました。」

「まぁギルドに所属してくれたほうが行動が分かりやすくなる。とりあえず仕事に戻るか。」


フレデリックSIDE──


スイングドアを開けてギルドの中に入る。中に入ると受付嬢がヒッと軽く悲鳴を上げたり、何だアイツとギルド内にいる人々がヒソヒソ話しだした直ぐ後、


「すみません。大型のモンスターの持ち込みは横の建物にお願いします。」

「あの〜ギルドに登録したくて。あ、でもお金もなくてこれを換金して払いたくて……」

受付嬢がああ、なるほどね、と小声でつぶやき、

「わかりました。では文字は書けますか?書けなければ代筆いたしますが。」

「えっと代筆お願いします。」

「はい、わかりました。文字が書けないと依頼が受けれない場合がありますので登録後の講習に参加してください。ああ、初回は無料ですので安心してください。では名前をお願いします。」

「フレデリックです。」

「次に特技、スキルを教えて下さい。もしスキルや特技を言いたくない場合は大丈夫です。後日に登録し直せるので安心してください。ですが、その場合手数料として銅貨二十枚をいただきます。」


……何か言えるスキルあったっけ?えっと魔法は獣人使えないから無理だし、どうしよう。

悩んでいると受付嬢から


「とりあえず空欄にしておきますね。では解体場に案内しますのでついてきて下さい。」

「あ、はい。」


受付嬢について行こうとすると、


「そんなガキがオークを殺せるわけねぇだろ!」

「……はぁ、ルーカスさんまたですか。どう考えても彼女の実力ですよ。」

「あの〜僕男です……」


エッとギルドに居たほとんどの人が大きな声で、驚く。


「……すみません。てっきり女の子かと……」

「間違えられるんですが、そんなに女子っぽいですか?」

「はい……」

「無視してんじゃねぇ!そのオークを置いてギルドから出ていきやがれ!テメェにはもったいねぇし狩れるわけないだろ!」

「なら狩れないか確かめてみる?僕は君より強いよ。」


そう言うと、ルーカスと呼ばれた男の顔がみるみる赤くなり、

「なら、決闘だ!やらないとは言わないよな?負けたらそれをよこせ!」

「なら、おっさんは負けたらギルドをやめてもらうね?」

「はぁ!?馬鹿な事を言うな!」

「だって僕はこれが無いと、お金がなくて登録できない。つまりギルドに所属できないんだよ?これで公平だよ。もしかして、こんな子供にも勝てないの?」

「ハッ、俺が負けるわけ無いだろ?死んで後悔しても知らねぇぞ?ギルドの地下にある、修練場に来い!」

「わかったよ。とりあえずこれ置いてくるね。」


ルーカスがギルドの地下に降りていく。降りていくのを確認して受付嬢が話し出す。


「はぁ、あまり喧嘩を売らないで下さい。とりあえず解体場似行きますよ。」

「あはは、ごめんなさい。」


解体場に着くと血と内臓を濃くした臭いとムワッとした生ぬるい空気が纏わりつく。内部には中心に井戸が有り、その周りを囲むように作業台が置かれ、タグの付いた袋から取り出し解体を続けている。そんな中僕たちの存在に気付いた、胸板の厚い男性が近づいてくる。


「おう。どうした!嬢ちゃんたち。」 

「紹介しますね。こちら解体場の責任者で、ライアンさんです。それと、この方は男性です。」

「……嬢ちゃんにしか見えないぞ?マジで言ってるのか?」

「マジだよ。それとこれの解体よろしく。」

「うわ、オークじゃ……なぁ頭から先がなくて判別出来ないんだが、これハイオークだったりしないよな?」

「どうして?」

「いや、基本的には下顎に生えてる牙で判別するだが、コイツはオークにしては筋肉の量が多いし一つ一つの部位がデカすぎる。おーい看破持ってるやつ来てくれ!」


へぇ~、ステータス閲覧でも同じこと書いてあったね。でもそれなら、頭を残すべきだったかな?

そんなふうに考えているとはーい、と言う声が聞こえ一人の眼鏡をかけた男性が向かってくる。


「どれを見たら良いですが?」

「この嬢ちゃ……坊主が持ってきたオークを頼む。」

「了解です。……えっとこれハイオークです。」


看破を終えると全員マジか、見たいな顔をする。看破持ちの男性が戻って行くとライアンが口を開く。


「はぁ、やっぱりか。坊主、お前さん見た目と実力が違いすぎるからバカに絡まれないように気をつけろよ?」

「もう既に絡まれちゃってますよ。この人。」

「はぁ、何ていうか相手が可哀想だな……」

「じゃあ後はお願いね?今から決闘してくるから。」

「おう!任せとけ!」


ハイオークをライアンに預け、解体場から出る。解体場からギルドに戻る際に少し気になったので聞いてみる。


「決闘ってどうしたら勝ちなの?田舎者すぎてルールを知らないんだよね。」


はぁ、とため息を付いた後、


「先ずは決闘のルールは相手が負けを認めるか、審判がもう戦えないかを判断します。ただし、相手を殺した場合は無条件に殺した側の敗北になります。それと、別に代理人を立てることも出来ますが、あまり褒められた行為では有りません。」


ボソッとそれにルーカスさんに勝てる人は今ギルドに居ませんけどねと悲しそうに下を向く。そのままの空気でギルドの地下に案内される。

僕が負けると思ってるんだなきっと。でも大丈夫だし、ついでに人間の硬さも調べよっと。


少しルンルンで、ギルドの地下に向かう。地下に入ると既にイライラしているルーカスと、戦いを見に来た野次馬達が待っていた。





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