31話
よし!人の町にいこう!とりあえず、分身を鼠で出してダンジョンで狩りをさせとこうか。でも町に行くなら名前が無いと不便だし、名前、欲しいよね?
なんて名乗ろうかな?カッコいい名前がいいよね?
──十分後
決めた!童話の鼠から名前を貰ってフレデリック。フレデリックにしようと思う!名前を決めるとステータス欄に名前が記載される。
名前:フレデリック
種族:獣人(鼠)(0歳)
Level:1
RANK_
HP︰ 6,397,993,356 / 6,397,993,356
MP: 7,387,085,611 /7,387,085,611
腕力: 6,275,915,318
脚力︰ 6,275,915,318
体力︰ 6,533,631,400
防御力:4,684,029,579
俊敏︰ 7,401,705,792
器用︰ 7,088,420,356
攻撃魔力: 5,371,099,234
回復魔力: 4,934,170,266
SKILL:
ユニーク
ステータス閲覧(5)、増殖(7)、毒喰らい(1)、死病(3)、共鳴汚染(1)、運命は我が手に(1)、身代わり(1)、自爆(1)、自分だけの場所(1)、秘密の抜け穴(1)、進化の軌跡(1)
レア
毒生成(10)、毒魔法(3)、状態異常耐性(10)、気配遮断(10)、気配探知(10)、酸生成(10)、酸魔法(3)罠魔法(2)、巨大化(4)、小型化(3)、悪食(1)、収納(2)、擬態(1)
コモン
統一言語(1)、滑空(3)、跳躍(3)、投擲(1)、身体強化(1)、魔力操作(1)
称号:異世界の魂、未来を掴む者、全ての可能性がある者、下剋上、厄災、運命を変えるもの、進化の頂き、人類へ至るもの
加護︰原初の女神(寵愛)
へぇ~、自分でつけても名前になるんだね。なら最初の方に付けても良かったかもね!
名前を付けた所で擬態しながら町に向かう。
先ずは服を調達する所から初めないとね!流石に全裸で町中を歩いていたら、捕まりそうだからね!
町の外まで着くと、明らかに変わったことがあった。町の外に有るスラムに住んでいる人が目に見えて分かるほど、減っていたのである。
へぇ~、領主のおっさん頑張ったのかな?あ、でも普通に子どもも残ってるなぁ……何やってるんだろうね?
勝手に期待していながら少し失望しつつ、町の中へ入る。門から入ろうと思ったがギルドに居たことが前回バレたせいかかなりの人数が門番として立って警戒している。
うーん、正面から入るのは難しそうだし壁を登って行こうかな?ネズミ返しは、ついてるね!よし!穴がないか探してみよう。
城壁をぐるっと一周回ると、数カ所ネズミ返しが壊れている場所を発見した。その中でも門から一番遠い場所を選びよじ登る。
ヨイショ、ヨイショ、結構簡単に登れたね!
登り切ると、町の中を一望出来る。森に近く、門の側にギルドがあり、そのまま進むと大通りがある。大通りから外れて城壁の側に目をやると薬を使用している人々が見え、一番安全そうな町の中心を領主の館が占めている。
うーん、前回来た時と変わらないね!まぁ1週間で変わったらそれはそれで怖いんだけどね。じゃあ、目的を達成しますかね。
城壁から滑空で降り、大通りに向かう。向かう途中で、前回来た時ほど活気が無いことに気づく。
うん?どうしたんだろうね?前回を知っていると寂しいなぁ。でも何があったんだろうね?ギルドで情報集めたいけど鼠だと見つかったときに不味いし……
何て考えながら服屋を探す。探している最中に気になる男女の会話が聞こえてくる。
「──らしいんだ。これで裏通りの連中も元に戻ると良いんだが」
「それって本当なのかしら?衛兵が裏組織の人間を捕まえ始めたって騒ぎどころか噂にすらなっていないわよ?」
「ああ、だがこれは間違いない。何なら捕まえた奴を夜遅くに連れて行ってるのを俺が見てる。」
それを聞いて見覚えのある女がボソッと
「……そうか、そろそろ潮時というわけか。まぁちょうどいいか。」
男には聞こえなかったのか、女に聞き返す、
「ん?何か言ったか?」
「いえ、何も言ってないわ。それよりそこの肉を有るだけ下さるかしら?」
「おう、まいどあり!最近治安が悪いから気を付けてな。アンタは上客だからな。」
店主がガハハハ笑いながら肉を葉っぱに包み手渡す。
「ええ、また来るわね」
そう言うと肉を受け取ると足早に大通りから姿が消える。
見つけた!分身が追ってたんだけど最近見失ってたんだよね……仕方ないじゃん進化するたびに分身解除されちゃうんだから。とりあえず分身にまた見張っといて貰おうかな?
分身を出す。その際ビシッと敬礼をしてみると、分身も敬礼で返す。もしこれが見えていたのであれば、思わず頬が緩んでいたことであろう光景だった。
やっぱり自分自身だからノリがいいね!本当は会話したいんだけど、声は聞こえちゃうからなぁ……
分身に追跡させ、大通りを散策していると目的の場所を見つける。
やっと、みつけた!さぁて、どんな服を盗もうかな?
店内を見ると、人が店番として入り口に台の後ろに立って暇そうにしている。中心に大きな籠がいくつか置いてあり、その中に少し、くたびれた服と、ズボンが乱雑に入れられている。
よし探そうか!リスクの少ない所から探そうか!って探さずにある程度収納に入れて後で探せばいっか!
店員から一番遠い場所にある籠によじ登り中に入り、服を収納に仕舞っていく。仕舞っていると人が入ってきたのか
「いらっしゃいませ!本日はどの様な服をお探しでしょうか?それとも売却でしょうか?」
店員の声が店に響き渡る。
「ああ、今日は、ガキの服が欲しい。」
「なるほど、では私から見て一番奥の籠に子供用が有ります。」
「わかった、ほら行くぞ。」
「「うん」」
男が自分の子供であろう2人の手を引き向かってくる。
ま、不味いよ!ど、どうしよう。こっ、こうゆう時は素数を数えれば、2,4,6,8……って違うこれ偶数!えっと1,3,5,7って奇数だこれ!ってこんなことしてる場合じゃないよ!と、とりあえず気配遮断は使ってるし擬態もしてるから大丈夫だと思いたい!
思わず息を止めてしまう。父親が服を子供たちの前に合わせ、
「これだと、少しでかいか?まぁ伸びるから良いか」
「でも長くて走れないよ?」
「大丈夫だ。足首の辺りで縛るか、長さを合わせて母ちゃん縫うからな。」
そう言うと少しブカブカのサイズを上下2セットずつ決め、店員の方にもっていく。
「会計を頼む」
「えーと銅貨20枚になります」
金額を聞くと、袋から銅貨を取り出し会計を終える。会計を終えると服を子どもに持たせ店から出ていく。
「ありがとうございました」
ふぅー、危なかった!心臓が凄くバクバクしてるよ……あーバレなくて良かった。じゃあ一旦ダンジョンに帰ろうか。
籠から出る際に1枚の服を落としてしまう。
「落ちる位置に無かったのに、風か?それとも最近話題のユニーク種だったりしてな。……そんなわけ無いか。」
店員が服を拾い籠に戻しながら独り言をつぶやく。その言葉を聞いてドキッとしたが、そのまま店を出る。
あ、危なかった!もう少しで気づかれてたね……慎重に行動しないとね!まぁ、出来ないからダンジョンを消滅させかけるんだよね。




