22話
さて、どうしようかな?森に戻っても、モンスターが居ないし、ギルドにまた行こうかな?
ギルドの中に入ると出て行った時よりバタバタしている。
何かあったのかな?もしかして、分身見つかった?詳細が気になるし、ギルドマスターの部屋の前に行こうか。多分報告とかあるだろうし、聞き耳するならここだよね!
「──すまん。もう一度言ってくれないか?」
「はい。新しいダンジョンが2つ見つかりました。」
「……聞き間違いではなかったか……で、どんなダンジョンだ?」
「わかっていることは、ドロップタイプではなく、そのまま死体が残るタイプです。」
「……そうか。不人気なタイプが2つ…いや3つか。」
「はい。そして、消滅していたダンジョンが治りつつあります。」
「はぁ、ユニーク種だけでなくダンジョンか……胃が痛いな。」
「もしかしたら既にダンジョン内に居ない可能性もあります。」
そんな話を聞いていると、足音が近づいてきた。近くに隠れられそうな物陰に急いで隠れる。
「アレクシスです。」
「入れ」
勇者が深刻そうな顔で部屋へ入っていく。変わりにさっきまで話していた人が出てくる。
何か深刻そうな顔をしてたけど問題でも起きたかな?
「ユニーク種はこの町の方向に進んで居る可能性が高いかと……念の為戻って来ました。」
「そうか……軍は協力出来ない。ギルドだけでこの状況を何とかしないとな。」
「そう、ですか……軍が出ない理由を聞いても?」
「理由は話せないが、納得する理由だとは伝えておく。」
「……わかりました。で、どうしますか?」
「……どうすることも出来ん。引き続き警戒をしていくしか無い。むしろどうしたら良いか、聞きたいぐらいだよ。」
「そうですね。とりあえず僕も何か違和感がないか、もう少し探してみます。」
「頼んだぞ。」
話が終わったみたいだね!あ、階段の下で分身が二匹が、手を振っている。あ、ギルドにも一匹置いといたの忘れてた!まぁ残しておこうかな?じゃあ勇者を追跡してた分身の、スキル解除しようか!
勇者について、ダンジョンに行った分身SIDE──
「皆聞いてほしい。今から僕たちはユニーク種の発見、討伐をしにダンジョンに向かう。」
「待てよ!情報もなしにどうしろと?」
「そ、それは「私に任せて下さーい!」君は?」
勇者が、金髪の少しあどけなさの残る少女に問いかける。
「私アリスって言いまーす!あのー、看破持ってます!」
「ああ。確かに看破持ちがいるなら情報は大丈夫か。」
看破ってなんだろうね?見つかったら面倒だし、バレないようにしないとね。
「けど見つからなかったときの報酬はどうなるんだ?」
「ああ、そこは安心して、領主からの依頼になってるから、見つからなくても報酬は出るし、見つかったら追加で報酬がでるから。」
「そうか、ならいい。」
「じゃあ向うから準備はいいかい?」
「「大丈夫だ(です)」」
何か一致団結?したね。あ、歩き始めた。
門まで集団で歩くと、全員がギルドカードを見せ、門の外に出る。
「しかしコイツら何処から来たんだろうな」
「コイツら?ああ、この人達ね。分からないのよね。半年前にいきなり、現れたことしか知らないわ。」
「風の噂によると、開拓農民が失敗してここまで来たって話だぜ?」
「ほら、そこ。話してる暇があるなら、早く行くよ。」
勇者がスピードを上げる。三十分ほど走ると森に着く。
森に着くと偵察隊が出てくる。
「何か進展があったかい?」
「いや、何もない。痕跡一つない。もしかしたら、ダンジョンの修復で強制的に消えたのかもしれないが、予想だと、町の方に向かってる。」
「何故そんなことが分かったのかい?」
「ああ、このダンジョンを抜けると奥にもダンジョンがあったんだが、生物が、殺された後がない。」
「……そうか。不味いね。」
「ああ、これ程予想が外れてほしいと思ったことはないぜ。」
そんな話をしながら集団で中に入っていく。ダンジョンが修復してるため、見つからない。
あ、あそこに片方の分身が手を振っているね!バレそうだからやめてほしいな……
1時間探している。──が見つからない。
背後に居るのにね!まぁ仕方ないかな?看破でも見つからないみたいだし……つまらないね。
「とりあえず報告に戻った人は居るかい?」
「いや、まだ誰も戻って居ない。」
「なら何人か、ギルドに帰して説明させたほうがいいね」
「分かった。じゃあ一旦戻って説明してくる。」
一人が、馬に乗りギルドに帰る。
うーん暇だねぇ。皆真剣に探してるけど、そもそも後ろにいるんだよねー。かと言って殺したらそれは面倒だし、出来れば人とは仲良くしたいし……
「あのぉ、もし町にユニーク種が街に向かってる可能性があるなら、勇者様は町にいたほうが良くないですか?」
「……そうだね。分かった。皆後は頼むよ?」
「「任せとけ(ください)」」
そう言うと、馬に乗り町に帰る。もう片方の分身に手を振り追跡する。門の外に着くと、ボソッと勇者が言う。
「この人達もどうにか助けたいけどどうすれば……いや、今はユニーク種をどうにかしないと……」
ふぅ~ん。何かどうにかしたいみたいだね。でも無理じゃないかな?全部を救うことなんて出来ないのに。
本体SIDE──
うん、なるほどね。色々問題有りすぎじゃない?ってその一つは僕か!……これどうしようかな?




