100話
フレデリックSIDE────
まずは正体を確認しておこうかな?何となくわかるけどね!
クラーケン、RANK_S HP130000 MP3000
動いている物すべてに襲いかかり船であろうと喰らい尽くす海の中に生息する巨大なタコのモンスター。
うん、見たまんまだね!さてどっちが捕食者か分からせてあげようか!
まっすぐクラーケンの元まで泳ぎ足を数本食いちぎる。足を食いちぎられたクラーケンが墨を吐きながら逃走する。
意外と美味しいね。と言うかあれで隠れたつもりなのかな?普通に見えてるんだけど……まぁ、いいよね。
更に追撃しようとすると千切れたはずの足が生えフレデリックを捕らえようと掴みかかってくる。
うわっ、海の中のタコって意外と怖いね。
クラーケンの攻撃を小型化を使い足の隙間をすり抜けてクラーケンが口の中に入る大きさまで巨大化し噛み付く。
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
もぐもぐ。ガリ。って、ああ!ドロップアイテムも食べちゃった……まぁ、どうせまた来ると思うしいいかな?
フレデリックがドロップアイテムごとクラーケンを食らっていると、超音波に数万匹の生物の群れが引っかかりフレデリックに向かって泳いでくる。
次はなんだろうね。形はイワシとかアジとかそんな形だね。美味しいといいなぁ。
フレデリックが目視できる所まで近づくとフレデリックの存在に気付いた魚の群れが大きな魚の形を作り出し、1匹のサメに姿を変える。
わぁ、なんか水族館でみたイワシみたいだったけどなんか違うね。とりあえず見てみればわかるかな。
サーディンシャーク、RANK_A HP60000 MP2600
サメに擬態する鰯のモンスター。サメに擬態すると群れに居るサーディンシャークの数だけ復活する。
あー、面倒なタイプのモンスターだね。倒すたびにドロップアイテムを落としてくれたらいいなぁ。
サメに形を変えたサーディンシャークに体当たりをして弾き飛ばすが何事もなかったかのように体勢を立て直してフレデリックに向かって口を大きく開けながら泳いでくる。
やぱりかぁ……怯んだりとか逃げたりとかもないみたいだしどうしようかな。次は肉を食いちぎってみようか。
サーディンシャークの噛みつきを横に避けて腹を食いちぎる。腹を食いちぎると魔石と魚の肉に口の中で変わる。
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
味はいいんだけど魔石と食べると食感がちょっと微妙だね。でも魔石は群れの数だけ落としそうだね!で、食いちぎったけどなにか変わったかな?
サーディンシャークの腹を見ると元から食いちぎられていなかったかのように傷が塞がっている。
うーん、頭を食べても変わらなさそうなんだよね。毒はどうかな?ってあ!
壊毒を頭目掛けて壊毒を放つと、毒が海の中に溶けていきサーディンシャークを溶かしていく。頭から体の半分まで溶けると慌てて擬態を解くが、まとめて死んでいき魔石と鱗の付いた肉をドロップする。
【Levelが上がりました】
【Levelが上がりました】
︙
【Levelが上がりました】
【進化が可能になりました】
あーあ、僕の使う毒って液体だから海に溶けるよね……でも
楽に終わったし、いいかな?それに進化できるようになったからいいかな?じゃあ、進化先見てみようか!
【進化先】
『フォレストラット』、『モンキー』、『人類(NEW)▼』、『ニードルラット』、『ラビット』、『ミストバック』、『シャドウキャット』、『フォレストキャット』、『ミストキャット』、『アサシンキャット』、『ダークウルフ』、『ミストウルフ』、『フォレストウルフ』、『シャドウウルフ』、『フォックス』、『ニャンター』、『クーシー』、『白鯨』
増えては居るね!クジラかぁ、どんな進化かな?強いと良いよね!
白鯨、RANK_EX 嵐を纏い、眼の前の生物を水ごと喰らい尽くす全長1kmを超える鯨のモンスター。
初めて見るランクだ!しかも、強そう!海の中だしこれに決めようか!
フレデリックが白鯨に進化を決めると視界が白くなり進化が始める。一瞬体が弾けるような痛みを感じたがすぐに痛みが引き進化が終わる。
進化が終わると海の中が嵐の中にいるように荒れる。雷が雨が波がフレデリックの周りの生物を飲み込んでいく。
【Levelが上がりました】
あ、勝手にレベル上がっていくね。便利だけど、これオフに出来ないと面倒だよね。ステータス確認しようか。
名前:フレデリック
種族︰白鯨(0歳)
Level:2/1000
RANK_EX
HP︰ 45,367,556,481,761,100,000,000,000,000/ 45,367,556,481,761,100,000,000,000,000
MP︰52,381,118,916,724,100,000,000,000,000/ 52,381,118,916,724,100,000,000,000,000
腕力︰44,501,910,911,532,000,000,000,000,000
脚力︰44,501,910,911,532,000,000,000,000,000
体力︰46,329,349,688,331,000,000,000,000,000
防御力︰33,214,001,268,016,200,000,000,000,000
俊敏︰52,484,785,185,375,900,000,000,000,000
器用︰50,263,304,480,232,800,000,000,000,000
攻撃魔力︰38,085,949,686,091,800,000,000,000,000
回復魔力:34,987,726,663,004,000,000,000,000,000
SKILL:
ユニーク
ステータス閲覧(5)、増殖(10)、毒喰らい(1)、死病(5)、共鳴汚染(1)、運命は我が手に(1)、身代わり(1)、自爆(1)、自分だけの場所(3)、秘密の抜け穴(1)、進化の軌跡(1)、毛皮燃えゆ再生(1)、擬態火(1)、猫の気まぐれ(1)、七生報恩の猫の目(1)、猫魔法(1)、猫の勇気(1)、ニャン金術(1)、天候操作︰嵐(1(MAX))、全て飲み込む復讐心(1(MAX))
レア
毒生成(10)、毒魔法(10)、状態異常耐性(10)、暗殺術(10)、酸生成(10)、酸魔法(10)罠魔法(10)、巨大化(8)、小型化(6)、悪食(1)、収納(10)、擬態(1)、痛覚遮断(7)、飛行(1)、全属性魔法(10)、火属性無効(1)、怪力(7)、武器生成(10)、妖精のいたずら(1)、猫の守り(1)、ウェポンマスター(1)、
コモン
統一言語(2)、投擲(8)、身体強化(8)、魔力操作(10)、速読(1)、猫パンチ(2)、咆哮(4)、水泳(10)、超音波(10)
称号:異世界の魂、未来を掴む者、全ての可能性がある者、下剋上、厄災、運命を変えるもの、進化の頂き、人類へ至るもの、ドラゴンスレイヤー
加護︰原初の女神(寵愛)
ステータスはもはやよくわからないね!で、増えたスキルは2つだね。しかもなんか強そうなスキルだね。
天候操作︰嵐、自身の周りの天候を嵐に変える。白鯨でいる間は常に消費MPなしで発動している。他の姿で発動するには、MPを1000消費する。
うん、悪くないね。でも無条件で発動してるのは邪魔だね。まぁ、基本的にはこの姿でいるわけではないしいいかな?じゃあ次見てみようか。
全て飲み込む復讐心、自身に負の感情を向けた相手に恐怖心を埋め込み、自分より相手が弱い場合行動できなくする。
白鯨の姿でいる間は常に発動している。他の姿で発動するにはMPを10000消費する。
……これずるくない?さっきのスキルが霞むぐらいには強くない?初見殺しすぎるよね。まぁ、便利そうだし良いかな?じゃあそろそろ行こうか。あんまり時間かけるのも皆に怒られそうだもんね。
【Levelが上がりました】
スキルを確認し終え、ダンジョン内の生物を無差別に殺しながら探索するフレデリック。ダンジョン無いのほぼ全ての生物を殺し尽くした頃に海の底に次の階層に向かう扉を見つける。
やっと見つけた!あまりにも見つからなくて海の水を全部収納にしまってから探すところだったよ。てかこんな所にある扉ってどうやって開けるのかな?
扉に軽く口の先で触れると扉が開く。中は見えず恐怖心を駆り立てるように暗闇が蠢いている
あ、開いたね。何か入り辛い感じだけど知ーらない。とりあえず入って見ようか!
──────────────
作者のリントです。まだまだ続く予定なのですが最終回の構想を考えていた時に出来た話を載せます。少し鬱々しい話なので読みたくない方は飛ばしてください。
──────────────
End0 寿命
教会内に慌てて入って来た少女の様な見た目をした獣人何かが書かれた紙を渡され、それを読んだ瞬間、
「人間なんて嫌いだ!君たちは何時もそうだ!」
瞳から大粒の涙が零れ落ちる。が、拭うこともせず棺桶のある方に走って向かう。
「自分勝手に僕に大切なものを遺して死んでいく。僕よりよっぽど自分勝手じゃないか!」
棺桶の中で横たわる人を見て全てに当たり散らす様に泣き叫ぶフレデリック。
「そんなにも、そんなにも!僕と一緒に永遠を生きるのは嫌だったの?!」
紙を手で強く握りながら死体に向かって泣き喚き続ける。周囲の人々はこんなにも取り乱した彼の姿を見たことが無かったのか唖然としている。
「君まで死んだら僕は……僕は……どうしたらいいの?教えてよアレク。」
そう言うと先程まで叫んでいたのが嘘のように静かに崩れ落ちるフレデリック。
「……何で僕は君達との時間を大切にしなかったのかな。でもね、こんなにも君達との時間が短いとは思わなかったんだよ。」
啜り泣くような声で死体に向かって話し始める。
「こんなにも遺される人の気持ちが辛いとは思わなかったよ。カイもライラも逝っちゃうし、こんな事なら君達と共に居なければよかった。助けなければ……」
そこまで言いかけて黙り込む。しばらくすると涙を拭いながら立ち上がり悲しそうな笑みを浮かべながら死体に向けて語りかける。
「先に待ってて僕もいつかは同じ場所に向かうから。……今は君達に託されたことを成し遂げないとね。泣いてる場合じゃないよね?」
そう言うと教会から出ていくフレデリック。教会の外はフレデリックの心境を表しているかのように土砂降りであった。
土砂降りの中、4人で作った街の中を意味もなく歩き回る。
「ねぇ、フレイ────」
「ッ!アレク!やっぱり死んでな……」
フレデリックが慌てて振り返ると自分と死んだはずの親友の幻影が楽しそうに話している。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。どうして!僕の隣には誰も居ないの?!君だけずるいよ。
ぺたんと座り込んでしまうフレデリック。ふと周りを見ると街の様子が自分たちが、国を建てた頃の様子に変わっていることに気が付く。
昔の記憶?なんで!こんな記憶をわざわざ見せるの!
幻影に手を伸ばすと空気に溶けるように消えていき、フレデリックが彼らと共に歩んだ記憶を見せていく。
止めてよ!どうして!今の僕に見せないでよ!
フレデリックの心の叫びは無視され次々場面が変わり、今までの軌跡を見せつけてくる。
気が付くと城の中の一室の隅に座っていた。
「──ねぇ、フレイ、君は僕達と居て楽しかったかい?」
老人に姿を変えたアレクシスが寝ながら訪ねてくる。フレデリックの幻影は答えを出すことが出来ず、部屋を飛び出していく。フレデリックが出て行った扉を懐かしいような悲しいような瞳で見つめる。
そうだ、僕は彼の最後の質問に答えられなかったんだ……
その瞬間に世界が止まった様に感じ、思わず叫ぶ。
「当たり前だよ!僕は、凄く楽しかった!この時間が、無限に続くと思ってた!続いてほしかった!」
決壊したダムのように再び涙があふれるフレデリック。扉を見つめていたアレクシスがフレデリックの方を向きながら優しい声で語りかける。
「ありがとう、フレイ。君のお陰で僕も、僕達も楽しかったよ。」
「なら!どうして僕と、一緒に永遠を生きてくれなかったの!どうして僕を独りにしたの!」
フレデリックがそう言うと、悲しそうな表情を浮かべるアレクシス。
「ごめんね、フレイ。僕には永遠は長すぎるよ。例え君と一緒でもいつかは死にたくなる。だから2人も薬を飲まなかったんだと思うよ。」
「僕は、その永遠を独りで生きないといけないんだよ!君達が飲まなかったせいで!」
フレデリックが泣きながらアレクシスに向かってそう言うと悲しみや後悔が隠しきれていない笑顔を浮かべるアレクシス。
「ごめんね。僕達を恨んでもいいよ。いやむしろ恨んでくれたほうが僕達は楽かもしれないね。」
そう言うとベッドから体を起こしたアレクシスはフレデリックと会った頃の姿に変え、フレデリックを抱きしめる。
「じゃあ、僕は行くよ。ごめんね。」
「待っ──」
フレデリックが声を上げるまもなく消えていくアレクシス。アレクシスが消えると共に幻影も消えると空は晴れて虹がかかっている。
「本当に君達は自分勝手だよ……」
そう言うとびしょびしょに濡れた紙を大切に収納にしまい歩みだす。その歩みには迷いがなくなったようにも見える
────まだ見ぬ未来の為に
────友との約束のために
────彼らを忘れないために
フレデリックは彼らとの思い出を胸に今日も生きる。いつかは死ねると信じて。
フレデリックは彼らとの思い出を語り継ぐ。彼らが忘れられないように。




