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乱数世界の魔法使い  作者: 秋月真鳥
魔女と弟子
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アディラリアと弟子  序

 かつて、この大陸は巨人が支配していた。

 手の平で握りつぶされるほどに小さな人間たちは、巨人の支配を甘んじて受けるしかなく、反乱を起こそうものならば町ごと踏み潰されてしまう始末だった。

 その巨人たちを屠ったのは、二人の魔法使いと一人の龍使いと一人の剣士だった。


 先見の魔法使い、時待ちのシャーザーン。

 烈火の魔法使い、緋のバッセル。

 邪眼の龍使い、白青のアスティール。

 そして、褐色の肌に金の目の狂戦士ユナ。


 生まれながらに虚弱で自ら動くことも出来ないシャーザーンが巨人の動きを予知して伝え、アスティールが龍で巨人の動きを止め、バッセルが強化した剣で、ユナが戦う。

 こうして彼らは数多くの巨人たちを屠り、最後の巨人の王を地中深くに封印した。

 そして、その上に都を築き、封印を守ったのが、初代キエラザイト帝国の皇帝、アスティール・フィオ・キエラザイト。

 巨人の亡骸を集め焼き尽くし、焦土に都を立てたのが、初代バッセル帝国皇帝、ルーシャ・エジェリカ・バッセル。

 巨人の王が復活しないために、『星の舟』を作り魔法使いを育て、封印を強化し続けるために、『星の舟』と同化したのが、シャーザーン。

 狂戦士ユナは、巨人の呪いを受け、南の地に逃れて『月の谷』を作った。『月の谷』に魔法使いが存在しないのは、ユナの呪いが色濃く残っているからだと、千年近くの時が過ぎた後も言われ続けている。


 バッセル帝国の北のリトラが共和国として独立して、キエラザイト帝国の南の都市が自由都市連合として独立して、『月の谷』の王政が消えても、今も尚、『星の舟』は大陸全土に目を光らせている。


 そして、バッセル帝国のレイサラス家もまた、その古い封印を守るために作られた家だった。

 バッセル帝国の各地で生まれた子どものうち、特に魔法使いとしての素養の強いものを引き取って養子とする一族。

 血ではなく水で結ばれたその一族は、初代から末端までの全てが兄弟と呼び合う。


 アディラリアがその末子として引き取られたのは、彼女が六つの時であった。

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