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音のない世界、、、無音の世界。

作者: 七瀬


全世界を脅かす事が起きる!? 




『2XXX年 地球上にキューブトリックと言う正体不明の音を吸収する

物質が充満し無音と化す!』


 人々の生活も一転して、音のない生活を強いられる。

文字やジェスチャーが主にお互いのコミニケションとなる!





あちこちの、国々が大きくテレビや新聞なので発表した。

日本でも毎日のように、このニュースが流れている。




僕の名前は 『大概 ヒライ』16歳で学生だ!



...3年前までは、普通に音に溢れた世界だった!

音楽が流れ、雑音が聞こえ、人々の笑い声や話し声など、、、。

世界中のどこでも音でいっぱいだったのに......。

...今では、音が何に一つ聞こえない! 【無音の世界。】


どんなに声を張り上げて叫んでも、音に、、、声にならない!

誰かが誰かの悪口を耳元で言っても聞こえない。


【音がない世界。】


声が出ないのではない! 

空気中にキューブトリックと言う正体不明の物質がすべての音を吸収する

からである! それは振動も一緒だった。


それに、、、この 『キューブトリックと言う物質』がなんなのか...?

詳しく知る事が出来るまでに、、、まだ10年以上かかるらしい。




この世界が、無音の世界になってから、、、?


不思議と、、、? 人間とは柔軟していくモノだ!

今、若者たちのコミニケションの流行は、、、 『手話』だ!


音がないから、手話を通してコミニケションをしていく。





そして、僕も好きな女の子と手話を通してコミニケションを取っている。

もともと彼女(音薫)は【耳が聞こえない】女の子だった。


でも、音がない世界になって彼女は喜んでいる。

みんなが手話をするから...。






僕はたまに、、、【音が恋しくなる!】

毎日のように聞こえていた音がないのだから.......。

お気に入りの音楽も、鳥の囀りも聴こえない。




僕の記憶を辿って、【文字】を追うように頭のイメージで音を鳴らす。

こんな感じの曲だったかなと思いながら...。






音がないって凄いよ。

静かだ、、、目を瞑れば、何もない自分だけの世界に行ける。

沢山の人たちがいるのに...音が何も聞こえない。




誰もいないみたいだ!

でも、現実は大変だ!!!


何も聞こえないと言う事は、、、常に危険と隣り合わせだと言う事!

車の音、怪しい人が近づいて来てもわからない!



でも、誰かがいろんな事を考える!

危険な事にならないように......。


そういう機械や装置をつくり出す。






でも、いい事もあるよ。

彼女(音薫)との時間が、、、ふたりの想いがいつも傍にあること。

話すより、、、より一層彼女の心の中まで僕の想いが伝わっている。

...そう感じるようになったからだ!




『伝わる密度が上がる』



...そんな風に感じるんだよ。

そう言えば、、、? 彼女も同じことを想っていたって言ってたな!






僕と彼女の会話は、少しぎこちない。


『ヒライ何処にいた? 何してた?』

『学校 行ってた!』

『友達 遊んだ? 楽しかった?』

『うん 楽しかった 音薫は?』

『いい一日だったよ。』

『うん。』


目と目を合わせながら、ゆっくりと会話をしている。

彼女も僕もお互いの事をよく見ている。


彼女は、、、僕を見るなり言った。


『ヒライ今日、機嫌悪いね?』

『えぇ!? なんで?』

『音薫 眼を見ればわかる!』

『そっか!』


たくさん、話す訳じゃないのに、、、。

何を考えてるのか? わかるようになった!




『僕と彼女だけの時間をずっとずっと一緒に...。この世界も悪くない!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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