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#二十五 配達員補佐(二)

「……というワケで、こいつは戦力になりました」


 配達の翌日。


 郵便局分室で小波は、シズ子にそう報告する。


「ふうん」


「……」


 ジロジロ見つめられて、緊張で硬くなるコガネ。


 シズ子はその様子をしばらく見てから、こう結論づけた。


「確かに、そのようね」


「え!?」


 予想以上にあっさりと認められたので、小波が拍子抜けした声を漏らす。


「いや実際そうなんですけど、証拠もないのにどうしてそんな簡単に」


「だってコガネちゃん、昨日と全然目が違うんだもの」


「目?」


 言われたコガネも意味がわからず、きょとんとする。


「昨日見たときは、自分が本当に役に立ったのかって不安そうにしていたのに、今は自信たっぷりだから」


「あ、ありがとうございます!」


 感極まったのか、シズ子の両手をグッと握りしめるコガネ。その様子を見て、シズ子も笑みを返す。


「こちらこそ、配達に協力してくれてありがとう」


 そして、小波に視線を向ける。


「で、これからのことだけど」


「これから?」


 今度は小波がきょとんとする番。


「決まっているじゃない、コガネちゃんのことよ」


「こいつが、何か?」


 本気で理解してない小波に、呆れ果てるシズ子。


「貴方たち、これから正式にコンビを組みなさい」


「えっ、じゃあオイラも配達員に!?」


 コガネが驚いて声をあげると、なぜか急にシズ子はうろたえ出す。


「あ、えーと、私らこう見えてお役所だから(※二十)、正規で雇用すると手続きが面倒なんで、とりあえず契約上は外部の業務委託ってことで」


 色々と厄介な問題があるらしい。

※二十 お役所だから…郵政が民営化されるのは百年以上先の話。

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