【エピローグ】
それから一年後。
『つながりの会』は全国規模の組織に成長していた。しかし、五人の創設メンバーは変わらず、地道な活動を続けていた。
莉花は体育大学を卒業し、正式に『つながりの会』のフルタイムスタッフとなった。『つなぐ人』としての能力は、困っている人々を支援する仕事で大いに活かされていた。
三人の茉莉も、それぞれの道を歩みながら、会の活動を支えていた。茉莉Aは心理カウンセラーの資格を取得し、茉莉Bは地域コーディネーターとして、茉莉花は研究者として、それぞれの専門性を活かしていた。
愛先輩は大学院に進学したが、週末は必ず会の活動に参加していた。
花想庵の店主は、相変わらず謎めいた笑顔で五人を見守っていた。そして時々、新しい挑戦の情報を提供してくれた。
茉莉花トニックの騒動は、五人にとって人生の転換点となった。混乱と困難の中で、彼女たちは本当に大切なものを見つけたのだ。
それは、一人では成し遂げられないことでも、仲間と力を合わせれば必ず道が開けるということ。そして、完璧である必要はなく、お互いを支え合いながら成長し続けることの美しさだった。
今日も、新しい相談者が『つながりの会』を訪れる。そして五人は、変わらぬ情熱で、その人の心に寄り添い、希望の光を灯し続けている。
茉莉花パニックの教訓は、永遠に受け継がれていくだろう。
【完】




