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第9話 婚約破棄はドッキリ!?

「おい、ハラド! そんなに怖い雰囲気出すなよ! 女の子の言葉なんだから大目に見ろよ!」


「……そうだな。だが、次もあったら許さないかもね」


「! ご、ごめんなさい……」



ハラドの雰囲気を察したソルティアは怯えたが、カリブラは流石に侯爵令息で面倒な性格もあって突っかかってきた。



「なんてやつだ。本当のことを言っただけなのに、容赦ねえな」


「そっちの令嬢に非があるから注意したんだよ。ところで俺に何か用?」


「いや、お前に用はない。あるのはアスーナのことだよ」



カリブラはアスーナの方を振り向くと不機嫌な顔のままで怒鳴りだした。



「アスーナ! お前何離れていきやがったんだ! 面倒かけさせてんじゃねえよ!」


「面倒? 婚約破棄した令嬢にどうして面倒をかけるのでしょう? 私達の婚約は白紙になったのですから赤の他人も同然ですわ?」



カリブラの怒鳴り声を浴びても、自分たちは赤の他人だとアスーナは淡々と口にする。その直後、カリブラは驚いた顔になった。



「はぁ? お前、まさか本気だと思ったのかよ?」


「……え?」



アスーナは寒気がするほど嫌な予感がした。カリブラの言葉だけでさっきの婚約破棄宣言の意味が予想できてしまった。それは、アスーナの新たな婚約を覆すものであると。



「ネタばらしするとな、お前に言った婚約破棄はドッキリだったんだよ」


「……っ!? なんでそんなことを!?」



最悪の予想が当たってしまったと思ったアスーナは顔をしかめる。それを眺めるカリブラはやれやれという感じで語りだした。



「決まってんだろ、婚約者だからだよ。なんかさー、最近のお前って僕に冷たかっただろ? なんか僕がなにかするたびに苦言を言うし、勉強を代わりにやってくれないし、金をあまり貸さなくなってきたしさ。だから、お仕置きとサプライズも兼ねてドッキリの婚約破棄をしてやったのさ」


「お仕置きと、サプライズ……!?」


「お姉様ってカリブラ様に素っ気無い感じじゃない。私にもそんな感じでしょ? だから私カリブラ様に相談されて、それでドッキリで婚約破棄すれば嫌でも感情をむき出しにするだろうって話になったのよ。だから、あんなことをしたのに……笑って喜ぶフリするなんてあんまりじゃない。本気になってヤケでも起こしたの?」


「ソルティア……」



ソルティアは補足しながらせせら笑うが、アスーナはそんな妹とカリブラに目眩がした。眼の前の二人の行動があまりにもふざけすぎているからだ。



(この二人……ここまで、常識から外れていたの!?)


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