電子書籍化記念SS:父の反応
本日電子書籍1巻配信開始しました!
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「えぇ~! 王太子殿下とぉ~~!?」
シャーロットの父は頭に麦わら帽子を被った姿で驚いた。
シャーロットがリオンと両想いになったことを報告したのだが、想像以上に驚いている。
「えぇ~……そうなの……ええ~……」
困ったような、嬉しそうな微妙な反応に、シャーロットはとりあえずリオンと結婚することによる困り事は何かを訊ねることにした。
「お父様、何か王家と結婚すると困ることが?」
どちらかというとひっそりとしていたいオルドン家。目立ちたくないのだろうかと心配するシャーロットに、父は違うのだと首を横に振った。
「いや、シャーロットが王太子殿下と結婚するとなると……跡継ぎ問題がどうなるかなぁ……って……」
「あ」
シャーロットが結婚するのはこの国唯一の王太子だ。当然オルドン家に婿入りするわけにはいかない。
オルドン家にいる子どもはシャーロットと兄のみ。
シャーロットが結婚したら、家に残るのは、両親と、植物オタクの兄のみだ。
婚約する予定もない兄のみである。
「………」
「………」
シャーロットと父は顔を見合せた。
植物にはとてつもない愛を持つ兄であるが、人に対しての興味は無である。
シャーロットは兄が誰かと結婚するところを想像した。
植物に熱心に話しかけ、植物に愛を注ぐ兄。そしてそれを眺める兄の(シャーロットの想像上の)妻。
想像の中で、兄の妻は逃げ出した。
「……最悪王家で薬草研究はできるように……したいなと……」
「そう……だな……」
すっかり諦めモードのシャーロットと父は、遠い目をして呟いた。
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