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境界のフェアリー chapter1- 3

 

 

  今日も変わらずメルくん探し。

  でも噴水広場にはやっぱりメルくんの姿はない。


  メルくんを攻略しないと、グレイ様が出てこないのにーっ!


  ーードンッ!!


  「きゃっ、」


  悲劇!

  なんでなの、またあのタトゥーの人にぶつかった。


  「す、すいません、あっ!」


  すぐに謝って逃げようと思ったら、ぐいっと腕を引っ張られる。


  「な、なんですか?」


  「……違った」


  直ぐに離してくれたけど、なんなの?

  腕が痛い。


  でもさっきの強面の彼、よく見たら、すごくかっこよかったかも。


  なんであの人にばっかり会うんだろう?


  「まさかメルくんじゃないよね?」


  違う違う。メルくんは少しやんちゃそうなだけで、あんなコワイ系じゃない。


  メルくんに失礼な事を考えたせいか、今日も彼とは出会えなかった。



 **



  境会の人たちは、みんなお揃いのマントを被っていて顔が見えない。


  ゲームでも、顔が真っ黒な銀色マントだけのキャラだったけど、現実も覗き込めない深さのマントでやっぱり顔は見えなかった。


  この人はいわゆるナビ。ゲームをサポートしてくれる境会スタッフの一人。


  「本日の光石は、これだけですか?」


  「あの、実は養父がリリー・ダナーに拐われて、養母の話だと、それから集める量が減ったみたいです」


  「…そうですか」


  無感情で苦手な雰囲気。


  (人間なのかな…?)


  いつも来るこの人は、低めの声の男性だけど、顔も見えないし手袋をはめてて年齢は不詳。


  だけどこの日、仕事の話だけではなく、ついに学園のご案内の話が出た。


  来年いよいよ、学園生活が始まる。


  本格的にゲームが始まるんだ!



 

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