7話 妹が可愛すぎて、捜査
7話 妹が可愛過ぎて、捜査
るんちゃんの妙手により、警察官VSお父さん、どちらが逮捕されるべきか捜査することとなったのだ。早速お父さんのスマホの写真や動画を調べる。
見ると、たしかに危なそうな写真や動画がいっぱいだったのだが、全て合法で、るんちゃんの動画はなかったのだ。
「これは?」
「これもこの前買ったやつで……」
「これは?」
「これは先程のうさぎぱんつ騒動で……」
「なんでそんなの持ってるのだ!」
学校のホームページの授業風景欄に、今日の映像授業の分が載せられていて、私のうさぎぱんつ現場が押さえられていたのだ。閲覧数が学校のホームページのそれではないのだ。YouTubeで女子校のマラソン動画を挙げてる人がいるけど、あれと同じ匂いがするのだ(後でまた見ようかな)。他にも部活の活動風景も動画でアップロードされている。
「そうだ! これでお父さんの姿が映ってないか、チェックすればいいのだ!」
「父を売る気かうさぎぱんつめ!」
「実の娘をぱんつ呼ばわりする父は売るに限るのだ」
「私たちはそろそろ部活に戻っていい……?」
よく考えたら私は妹を見るために来たのだった。ところがいつの間にか探偵になってしまうとは……。でも探偵には、犯人にはならないと言う原則がある。つまりこれから私の行動は全て合法化されると言うもの!
「部活頑張ってくるといいのだ」
「うん……じゃあ、るんちゃん行こうか……」
「私はちょっと見てからでも良い?」
るんちゃんの意外な返しだった。
「本当に妹ちゃんのお父様が冤罪だったら、私にも責任があるかなと思って」
「その時には、責任をとってもらおうか」
お父さんは今日一良い顔をした。
結局、バッチリ映っていたのだ。お父さんが、ビデオカメラで撮影をしている姿が。妹の撮っていたビデオに。
「どうしようもねえな」
「本当にどうしようもないのだお父さん」