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6話 妹が可愛すぎて、逮捕?

6話 妹が可愛過ぎて、逮捕?

 

「何てことしてくれたんだぁ! うさぎぱんつぅ!」

「だから娘を下の話題で責めるの辞めるのだ」

『パーン!』

 私たちが言い争っていると、警察官が空に向けて発砲した。弱小市民2人の喧嘩を止めるだけなら、咳ひとつで止まるというのに。

「よく分かりませんが、そんなことをして、息子さんも泣きますよ!」

 ああ、お父さんのいつもの秒で下ネタ挨拶ボケが死んでしまったのだ。

「いや、息子はその、むしろ元気なままのような気もしますが」

「いやお父さん、言いたいことはわかるけど、それじゃあ興奮しすぎて泣く息子ってちょっとおかしすぎるのだ」

「お母さんは興奮しすぎるとめちゃくちゃ泣くぞ⁉︎」

 その手の動きやめるのだ! そんな律儀に説明しなくても察しはつくから!

「お父さん……どうして股間に……手をやるの……?」

 妹は俳句を詠むのが上手いのだ。

「珍しい体質だが、遺伝するらしい」

『パーン!』

「うらやましいのであります!」

「いちいち発砲するのやめるのだ!」

『パーン!』

 2発目は私のビンタなのだ。警察官とて、ビンタならば、許される。であろうなのだ。

「公務執行妨害罪の現行犯で逮捕する!」

「そうはさせないわ!」

 と、飛び出したるはるんちゃんのタックル。るんちゃんの『バスケットボール』が警察官にめり込む、否、ひいき目に見ると、警察官がるんちゃんの『バスケットボール』にめり込んでいる! そしてるんちゃんは言う。

「今の痴漢と相殺して相殺しきれなかった分の罪で逆に現行犯逮捕するわ!」

「ぎえええ! 現行犯逮捕ならば市民でもできると言う妙手! 負けた!」

 るんちゃん、ネットニュースにでも感化されたのかな。しかし――

「逮捕するときはちゃんと罪名言わないといけないのだ!」

「「そうなの⁉︎」」

 何故か警察官まで驚いている。さっきの公務執行妨害罪発言はなんだったのだ。

「でもでも、市民でもちゃんと言わないといけないの?」

「え……」

 たしかに。

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