ありがとう!という言葉を残して...。
数千年前、とある海底に大きな穴が開いた。
ポッカリと開いた穴に、地球上にある海の水を吸い込み今現在には、海という存在がかき消されてしまった。
海賊達は海を恋しがるようになり、海を取り戻す為に呪いを解き放った。
その呪いとは、呪われた大王イカの墨を海にばら撒き願いをひとつだけ叶えるというものだった。
海賊達は、代々受け継がれてきた大王イカの墨を壺から出し、穴の中に注ぎ込んだ。
すると穴から沢山の水が溢れ出し、あっという間に昔の海を取り戻した。
ただ、昔と違ったのは海一面に大王イカが湧き出し、海が見えないほどのイカづくしになってしまったということだ。
とんでもない事をしてしまったと、海賊達は神様に向かって一斉に謝った。
「ソーメン」