読者に提案:透明なイメージを楽しんでみませんか?
私が作者さんに楽しかったよ、を伝えるときに気をつけていることの一つに、イメージを「既存のキャラクターで伝えない」という事があります。
うまく表現出来なくても自分の中でのイメージを伝える。
作者さんにはズレてるな、とか、うまく伝わらないかもしれません。
キャラクターの方が明確に伝わると思います。
でも、
「キャラクターはイメージが強烈すぎて、作者さんのイメージを上書きしてしまうことがあるのです」
その思いから、極力言わないようにしようとしています。
せっかくの作者さんの世界、そのイメージなのですから、そのまま楽しむのも良いと思います。
わかり易いイメージもいいですが、頭の中で想像をするのも楽しみですからね。
透明なイメージを、友達と話したりすると、結構違ったりしてびっくりします。そういう違いも話題の内。楽しい時間を共有するといいと思います。
なろうなどのWeb発で書籍化された小説を友達にオススメされたけれど、まだ何も知らない。そうだったなら、書籍化された物より、Web版を先に読むことをオススメします。見たいものは同じく透明なイメージ。そして、書籍化で、どう文章が変わったか。二度読みになるので忙しい人には勧めませんが書籍版は質が上がっています。作者を目指す人には、改稿のお手本となります。どういうふうに直せば良くなるかがわかるチャンスですよ。
人によるイメージ。Webと書籍。違いをも楽しめると文章を読むことがさらに面白くなる、そう私は思います。
Web版のイメージの方が好きだった!……そういうこともあります。
(作者さんには内緒にね。同じ作品であって、別の作品でもありますから)
ここから本来のあとがきです。
絵が溢れている世界だけに、作者さんの文のみから想起されるイメージは、今の時代では貴重だと思っています。なので、若い人はそういう楽しみ方もいいよ。という提案でした。
作者さんには、プレッシャーだったかも……。