HENTAI、そして旅立ち
「重力の化身が持つチカラは、ボクみたいな概念干渉型と違って根源現象操作型だと思うから
詳しいことは分からないけど、ただ重力を操作するだけのしょっぱい能力だと思うよ?」
「だけ」とか言ってるけど、それすごい能力だからな!?
・・・いや、クリュの万能さと恐ろしさを考えたらそりゃしょっぱい能力かもしれないけど!
「それじゃぁ、確認作業も終わったし、近くの都市にでも向かいますか!」
「いや、そのまえにひとつだけ。」
「ん?なんだい?」
「俺のことはご主人様と呼べ!!」
「・・・・・ホントに変態だよね、むしろHENTAIだよね!」
まったくもってそのとおりである。
「お願いします呼んでください」
要求を通すためなら土下座も辞さない、日本人の鑑である。
「はぁ・・・。アタマをあげなヨ、ご主人」
「キタァ―!神よ、感謝します!」
神喰らいが神に感謝するのである。酷いこともあったものだ。
こうして、彼らは其の名を世界に刻むその一歩を踏み出した。
これにて、必然の変革編は終わりです。次編、[二人の旅路]をお楽しみに!
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