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生きる道を統べる王《凍結》  作者: モダンジャズ昆布茶
序章
5/33

覇者の証


 思い返せば、空中で減速したことがあった。

 こいつが停止・停滞(マイナス)の化身だというのなら、あれはつまり――――


 「お前があれをやったのか?」

 『違うよ?』

 

 ―――違うのかよ。一瞬感謝しちゃったよ返せよ俺の感謝ァ!?

 ではなく、クリュトゥス――めんどくさいしクリュでいいか。

 クリュがやったのでないのなら、では誰が―――


 『あれをやったのはペト君だよ?』


 ―――いや、ペトって誰だよ。


 『重力の化身のペトルス。キミが触れた柱の意思だよ』


 え、あれ知的生命体なのかよ。恩神じゃねえか。・・・お礼しなきゃな。


 『その恩神、キミを喰い殺そうとしてるけどネ』


 ――――感謝、終了―――ッ!


 「何でだよ!?」


 『まぁ、自分が喰い殺されそうになったら、そうなるよねぇ...』


 いや、意味分からんし。


 『キミの[スキル:我が道を行く]は

  数多のスキル群のなかでも最強、あるいは災厄と謳い畏怖されてきた覇王(エンド)カテゴリー。

  ・・・しかも、ボクの推測が正しければ、このスキルは道系統だからね』


 色々言いたいことはあるけど、とりあえず。

 ――――覇王と書いてエンドとかって、厨二病拗らせすぎワロタ。


 『いや、ボクが考えたわけじゃないからぁ!?

  っとと、そうじゃない。説明説明。

  覇王カテゴリーのスキルがエンドカテゴリーっていうのは、

 

  ―――それまでの既存のカテゴリーに分類できない性質が確認されているから。

  そして、覇王カテゴリーが最も新しく構築されたカテゴリーだからさ』


 ・・・言いたいことは、分かった。

 しかし、それは、俺がペトルスとやらを喰い殺そうとした説明にはなっていない。


 「そこらへん、その()()とやらに理由があるんだろ?はよ話せ」


 『扱いがぞんざいすぎる・・・。まぁいいけど。

  

  覇王カテゴリーの性質。

  それは、常に、世界を、そこにある意思を、呑み込む、というもの。

  自らの宇宙観・世界観に取り込むチカラ。

  自分のなかに、揺るがぬ、確固たるそれを持っている者だけが

  手に入れることを許された、覇者の証。

  覇道を歩むものの道標。故に、ボクとこのスキルが確約しよう。




  ――――――キミは、覇王だ。』




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