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生きる道を統べる王《凍結》  作者: モダンジャズ昆布茶
序章
1/33

異世界転移

初めまして!モダンジャズ昆布茶です。


『起きて。』


 嫌だ。


『起きて。』


 断る。


『起きて。』


 起こすな。


『───起きろッ!!』


「───八ッ、何だ!誰だ!─────って、朝だぁ!?」


 現在は8:00。この男、現在寝過ごしていた。走らねば8:30の朝礼に間に合わないことは確信的に明らかである時間だ。しかし、彼に学校に遅刻するのを全く考慮する様子はない。


 ただ、自分の朝食の用意を心配するのみである。


 そんな自分を省みることなく、用意されている朝食を──────



「────って、朝食が、無い・・・。」



 ──────無かった・・・。


 朝食が、無い。それどころか、冷蔵庫がもぬけの殻である。米もなく、パンもない。あるのは、この冬の時期に一般家庭である我が家には不自然な程の氷、氷、氷。透明度の高い、透き通るような氷が、10キロにも相当する量、冷凍庫にぎっしりと詰まっている。


(なんでやねん・・・)


 ────仕方がないので、倉庫にあったかき氷機でかき氷にして食べる。

 シャリシャリシャリ。無人の部屋で、無言でかき氷を食べる。


(虚しい・・・)


 当たり前である。独りで氷削って独りでかき氷を浴びるほど喰らったところで、ただの理解不能な変人である。

 しかも、10キロ全てをかき氷にしたせいですでに正午を過ぎている。この男、マイペース過ぎる。


(そろそろ学校に行くか・・・。いや、腕攣りそうだし休もうかなぁ。


 ・・・うん、そうしよう決行だ、今日はホリデーだッ!!)



 そして、自由人である。



 キィィィィィン


(頭痛いぃ・・・。耳鳴りがぁぁぁぁぁ!?)


 さらに言えば、アホである。


 ─────だからこそ、最後まで気が付くことはなかった。

 [この氷全てが神格そのものである]ことに。


 故に、紫乃宮啓がその神格が本来いるはずの世界、プラセオンに招かれたのも、

 必然であったのだろう。たとえそれが、本人の意思を無視したことであろうとも。


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