暇かよ、俺。
「暇だ〜」
だからって俺のとこに来なくてもいいんじゃないか?つぅか暇なら寝てろ。得意だろ?
「あのさ〜、騙したがりはわっちをなんだと思ってるの?」
暇人。眠気の根源。面倒臭がり。お邪魔虫。
「ひどくない?」
いや、十分だろ。
「しかも『暇人』て……おまえはわっちをなんだと思っているのさ」
暇人。眠気の根源。面倒臭がり。お邪魔虫。暇人。
「今『暇人』って二回言わなかった?ねえ、言ったよね?」
それが何か?いいからさっさと帰れ。
「ね〜……わっちの扱いがひどいと思うんだけど?」
何を今更。良いことと悪いことが理解できないやつに言われたくねぇな。
「いや、良いことと悪いことは理解できてるよ?ただ区別するのが面倒なだけで」
黙れ面倒臭がり。お前のせいで、俺らに迷惑がかかってんだ。自重しろ。
「いや、サボるのは良いことだとわっちは思っているんだけど?」
『サボる』って言うな。せめて『休憩している』って言ってくれ。
「どっちも同じ意味じゃない?」
アホか。『サボる』ってのはやらなきゃいけないのにやらないこと。『休憩している』ってのはやることをしっかりとやっていることだ。間違えんな。
「……それ、意味ちゃんと合ってるの?」
いや、知らん。ただ、そうじゃないかなぁって思ったやつを言っただけだ。
「え〜」
知りたきゃ自分で調べりゃいいじゃねぇか。
「え、やだよ。面倒臭い」
わからないことはすぐ調べろ。というか、そうする努力をしろ。
「面倒臭いからいいや」
やれ。
「そのうちやる」
お前の『そのうち』って言葉は信用できねぇんだよな……いつまで経ってもやらねぇから。
「気のせい気のせい」
いーや、全くと言っていいほど気のせいじゃねぇな。
「ねえ、騙したがりの性格がブレてるように感じるのはわっちだけかな?」
何言ってるか知らねぇが、俺の人格はブレてねぇぞ。今だって騙してるぜ。
「へぇ、何を?」
お前の影響でめっちゃ眠いことを。
「おや?それは悪いね〜」
つぅことで、さっさと帰れ。そして寝ろ。
「え〜、面倒臭い。ここにいていいでしょ?」
ダメに決まってるだろ。何言ってやがるんだこいつ。
「仕方ないな〜。おまえの顔に免じて、特別に帰ってあげるよ♪」
顔って……同じ顔のくせして何言ってんだこいつ。
「ねえ、聞こえているのを承知で言ってるの?それとも、聞こえてないと思って言ってるの?」
え?何言ってんだこいつ。
「ねえ、それはどっちの意味かな?」
これが聞こえてなかったら、お前の頭はおかしいことになるじゃん。
「……できれば、壊したがりと同列に見るのはやめてほしいな」
お前、それ壊したがりに聞かれたら、どうなると思ってんだ?
「どうもならないけど、それがどうかした?」
ああそうだよ、どうもなんねぇよ!
「まあ、同じ存在だからね〜。大体壊したがりも把握してるでしょ」
いや、実際問題、お前の存在がよく分かってねぇんだが……?
「またまた〜」
ほら、そういうの。『俺ら』という存在の中で、お前だけが理解できてねぇんだ。
「……ん〜。大体、行動の良し悪し、言動の良し悪しとかに関係する存在だと理解してくれるとありがたいな」
あれか?善の心と悪の心の二つをバランス良く持ったような存在ってヤツか?
「あ〜、まあ大体そんな感じかな?間違ってはないね。うん」
ダメだ。まったく分からん。
「ま、暇も潰せたし。わっちは帰るよ」
そうしてくれ。お前の存在は気になるが、いかんせん眠すぎる。主に、お前の影響でな。
「悪いとは思ってるよ。やめはしないけど」
もういいや、勝手にしろ。
「はいはい。また来るよ」
やっと帰ったか。
しかし、あいつと話してると眠くなるな。なんだあいつ。睡魔でも司ってんのか?
ダメだ。眠い。次は気をつけるということで、寝よう。そうしよう。




