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ようこそ、俺。  作者: 俺と俺とその他
3/13

何の用だ、俺。

「熱い……」


いきなりなんだ。あと字が違う。


「うっせーな。暑いもんは暑いんだよ」


暑い暑いってうるせぇな。いいか?暑いって一回言うごとに、どんどん暑くなっていくんだ。


「……俺様が?」


……もういい、黙ってくれ。こっちはアイツが落ち込んでるから、そのせいでイライラしてんだ。


「そのイライラを俺様に分けてくれれば、少しは楽になるんじゃないか?」


それで変な行動しなければ、はいどうぞと分けてやるんだが……何を企んでる?


「いや別に、最近外に出てないから、何かきっかけが欲しいとか、全く思ってないぜ。ということで、分けてくれ」


だが断る。お前の行動で周りに迷惑がかかったら、俺らに迷惑がかかることも分かってんだろう?


「ああ、まあ、分かっちゃいるが……」


分かってんだったら、もうそれでいいだろ。このイライラをお前に分けてやることもしないし、これからも分ける予定もない。


「貴様はそれでいいのか?」


いいんだ、これは俺と分裂体の問題だから。


「同じ存在のくせして何言ってやがる」


黙れ壊したがり。


「ほっとけ騙したがりども」


俺は騙したがりだが、分裂体は『隠したがり』だ。一緒にすんな。尊重してやれよ。


「悪いが、尊重するなら、ソイツが立ち直ったらだ。そうするまでは、尊重なんかしてやらん」


チッ。


「貴様の分裂体だからって、なんでも尊重するわけねーだろ。まったく、少しは奴を見習ってほしいもんだ」


それについては同感だな。アイツは分裂体と違って、隠れながらも、俺たちを頼りながらも……そして他人を頼りながらも立ち直った……ん?完璧ってよりはまだ早いが、分裂体よりは立ち直っているからな。


「あー、確かに。奴は俺様たちのような奴じゃねーからな」


もうちょっと見習ってほしいもんだが……


「まだかかるようだな」


ああ。残念なことにな。もう一週間だぜ?


「心の弱さで言ったら、奴の次に貴様の分裂体が弱いな」


で、その次が俺、と?


「おっと、そんなことは思ってなかったが、なんだ?心当たりでもあるのか?」


ニヤニヤするな。顔を近づけるな。


「おいおい、同じ自分としてその扱いはひでーだろ」


いや、逆にお前が俺の立場だったら、どんな扱いをしてたんだよ。


「笑顔で殴る」


即答だな。流石は壊したがり。


「黙れ騙したがり」


もう帰れ。暑苦しい。


「暑苦しいのは貴様の方だろうが」


あ、やる気か?


「俺様に勝つ気でいるのか貴様は?」


あ、いや、なんでもないです。


「冗談だ」


顔が冗談じゃなかったが?


「悪いが、俺様は帰るからな」


さっさと帰れ。


「なあ、ちょっと怒った時に何か物が飛んでくだけで、そこまでひでー扱いされるか?」


お?何か俺の知らん情報があったんだが?


「よし、帰ろう。じゃあな」


あ、逃げやがったアイツ……。


まあいい。またそのうち来るだろ。


つぅか、暑い……。

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