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ようこそ、俺。  作者: 俺と俺とその他
13/13

やっと終わりかよ、俺

「よう、初めまして」


なんだよ。


「オレはお前だよ。騙したがり」


何言ってんだ。俺はもう、騙したがりじゃない。


「ああ、そうだった。オレが騙したがりになったんだっけ?」


ああそうさ。俺はなんの特徴もない人格さ。


「ふうん。それで、お前はどうするんだ?」


どうする、とは?


「消滅するのか?吸収されるのか?」


いや、俺はこのまま残る。お前らを制御するためにな。


「制御?」


ああ。お前らと交代するのに、精神力をかなり使うんだ。

主に、旧壊したがりとかな。


「旧壊したがりといえば、旧面倒くさがりっていうやつもいたな」


ああ、今は違う名前だけどな。


「んで、隠したがりはどうした?」


ん?あいつはすでに、俺たちに吸収された。


「なるほど。でも、記憶はあるんだろう?」


まあな。あいつの記憶は吸収されたと同時に、俺の方に流れ込んできた。


「ほう。それはそれは。まあオレもその記憶は知ってんだけどな」


元は同じ、ということか。何を考えるか違うだけで。


「その通り」


ぶっちゃけ、旧壊したがりが出てきた後が一番大変なんだよなー。


「どんな感じになるんだ?」


こう、やる気がなくなるというか、『死』について考えるようになるというか…


「なるほど、『死にたがり』か…厄介だな」


そうなんだが…まあ仕方ないか。一応、そいつも俺なんだからな。


「そうかそうか、それで、気分はどうだ?」


すこぶる悪い。頭痛がする。


「意識を全体に広げてるようなものだからな」


当たり前だ。お前らと会話するのに、他の奴らを認知しなければいけねぇからな。

『死にたがり』は別だけどな。あいつは精神力がなくなりかけない限り、出てこないからな。


「左様ですか」


それじゃあ、またな。


「ああ、また」








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