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樹治名将言行録 ~鐘山環伝~  作者: 瀬戸内弁慶
最終章:順問 ~干原の戦い~
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あとがき

あとがき


 これにて「樹治名将言行録 ~鐘山環伝~」は完結と相成ります。

 なろうにおいては『トライバルX』、同シリーズ『上社信守伝』に続き、三作目の完結を迎えることができました。

 ……最古参はいつ終わるんでしょうね(白目)


 シリーズはまだ続くと思いますが、鐘山環の話は、これにて筆を置かせていただきます

 ……そういう表現をすると、なにやら物寂しい気もしますが、未練ですね。


 いつものように後日談や番外編も考えないではなかったですが、蛇足になってしまった前例があるのと、「これ以上鐘山環たちの何を書くのか?」という声が、私の中にはあったからです。それほどまでに、手前味噌ながらきれいにまとめることができました。ビックリです。

 もちろん、やり残したこと、やりきれなかったことは数多くありますが、当初私が危惧していたようなひどさはありませんでしたし、むしろ見切り発車状態からよくもここまで持ち直せたと思います。


 すでに割烹等で何度もお伝えしていることですが、悪役、敵役、仇役は嫌な奴のまま割り切って終わらせる気でしたし、なので私自身それほど愛情をもって接したわけではありませんでした。

 ですが、彼らの内面にも接して書いているうちに、自然と愛着も湧きましたし、彼らのファンもできて、あげくその死後拾ってくださる方がおられたというのは、非常に嬉しかったです。


 そして作品に関わった私自身の心境にも、変化は生じました。

 当初はハッキリ言って「評価されたい」「ポイントもらいたい」「感想もらいたい」「本出したい」と煩悩まみれでございました。その本質は、今でも変わってないと思います。

 でも、それだけじゃなくなった。

 作品の完成度自体を高めたい、もっと面白く話を作りたい、かわいくキャラを描きたい、真に迫りたい。

 という欲求が生まれました。


 これが、私がこの作品を経て得た最大の収穫だと思います。


 何より、根強く応援していただいた読者の皆様の声や反応あったからこそ、ここまで来られたと思っております。

 理想郷の読者様、なろうの読者様、この場をお貸しいただいたそれぞれの運営様、そして鐘山環ほか、私のキャラクター達。

 改めて、心よりお礼申し上げます。

 ここで得たものを、今後の創作活動にて活かしていけたらと思っております。


 しんみりこ、となっちゃいましたが、どうせ近いうちに復活します。

 それでは、またお会いできる日を心よりお待ち申し上げます!

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