表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋時計  作者: のん
11/20

11.甘い涙

何か、恋時計長く続きそーです。

でわ、どぞ。


「璃嘉ぁ~!!!この前はごめーん。あの馬鹿のせいでッ!!!」

「仲良すぎだっつーのっ嫉妬しちゃうー」

「っくぅ。嬉しい」

「てへへ~冗談だけどねぇ~」

「ッ冗談かいっ」


「そーだッ真希、今日ヒマ?」

「ヒマだけど。どーした?」

「駅前に新しい喫茶できたぢゃん?今日行かない?」

「行こッ行こッ」

「っしゃ決まり!じゃー。ダブルデートっつー事で」

「は?ダブルデート?彼氏出来たん!?」

「もぅさ。愁君は夢のまた夢って、実感した訳ですよ。

 そんな頃。幼馴染の圭が私を支えるってくれて。まぁ。高校生だしね~」

「そっか。」


璃嘉の瞳が一瞬だけど曇った。


私。璃嘉の気持ちよく分かんよ。

好きな人に辿りつけないけど。

支えてくれる、自分を大切に想ってくれてる人が現れた。

それだけで報われた気になんじゃん?

その人に、自分の想い托してみよう。

そう、想んじゃん?


でも、比べちゃんだよね。

好きな人と、今カレと。

私は。

少なくとも私はそぅだった。

愁君と海を比べてたんかもしれない。

どっちも大好きだって。

分かってたけど。

でも、アイツだったらーーーー。

とか。

彼だったらーーーー。

とかさ?

間違ってる訳じゃないよ?

ただ。

自分の気持ち分かんなくなんよ?


私は好きな人選んだけど。

璃嘉は彼を選んだんだよね?

その決断は。

辛かったでしょう。

苦しかったでしょう。

いくら涙が零れ落ちたって。

拭ききれなかったことでしょう。


貴女は今こうして笑ってるけど。

その笑顔の裏にはどんな涙があった?


私はね?

涙を流した事。

何回もあんよ?

今。アンタを抱きしめて、慰めることだって。

出来るけど。

それじゃぁアンタの為になんないんじゃん?

アンタが必死になって出した結論を哀れみたくなんかない。

笑顔で、祝ってあげたい。

だってアンタは。

私にとって。大切な大切な。

どんな物でも変えがたい、親友なんだから。


「おめでとう。璃嘉。」

「・・・・・・うんっ。ありがと。」


海は私の彼氏ぢゃないけど。

ぢゃぁ誰とデートするんだ!?って話だから。

ダブルデート?に誘う。

携帯の画面にアイツの名前が映って。

思わず噴出す。

だって其処には。


2年前。

私たちが別れる直前に撮った写真があったから。


すっかり忘れてた。

懐かしぃな。


写真の中のアイツは今では想像出来ないぐらい明るい笑顔で。

そんな私も想像出来ないぐらい、幸せそうな顔してる。

懐かしいな。

そぃえばあの時。

何か約束したんだっけ。

ーーーー思い出した。



“aid your happy love”



『お互いの幸せな恋を応援しましょう』


私あん時、意味知らずに言ってたけど。

こんな意味あったんだ。

アイツ、知ってたんだね。

意味。

じゃぁアイツは。

私の恋、本気で応援してくれてたんだ・・・・。

私は、アイツを応援出来てたかな。

うん。

出来てたよね?

きっと。


♪~♪~♪~♪~♪



『もしもし。』

『もしもし。真希?』

『あのさ。今から璃嘉とその彼氏とお茶しに行くんだけど、来ない?』

『ほー。彼氏いないから。俺誘うって訳~』

『ちっ違うし。』

『図星かよッ。まーこの前の礼もあるし。行くけど。』

『じゃー。4時にこの前できた駅前のカフェ来て?』

『りょーかい。んじゃ。』

『aid your dreem』

『あ゛?』

『ッ何でもない。んじゃね。』


貴方の夢を応援します。

海の夢。

つまり、海の記憶が戻る事。


それぞれの幸せへ。



次回:何時までたっても現れないアイツに、不安が過ぎる。

   その不安は現実となりーーーーーーー。

   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ