日常
俺の名前は萩原ケント
県立東方高校3年
どこにでもいる
黒髪、黒目
休み時間は机で寝ている
暗~い感じの18歳だ
唐突だが、俺には特殊能力がある。
それは、相手の秘密にしておきたいことがランダムで分かる能力だ。
例を挙げよう
今、こっちの方を見て
「あれ、絶対起きてるよな」
「いつも狸寝入りじゃね(笑)」
などど言っている同級生
最初にこっちの方に指を向けて笑っている方の名前は田中祐介
次に、同意した方の名前は上田直人
ノートに二人の名前を書き
(秘密な~んだ!)
と考える。
すると、突然手が動き出し文字を書く。
田中祐介・・・小学生のときギョウ虫検査で犬のふんを持ってきて盛大に引っかかりあだ名がギョウ虫マン
上田直人・・・好きな女の子の家を追跡し、発見。それを自慢げに報告したことでその女の子にストーカーと呼ばれ嫌われる。
(ぶ・・・
何だあいつらアホの子か(笑))
「なんかあいつ笑ってる、キモくね~」
「うわ、何あいつ、キモ・」
(うっせ、ギョウ虫マンにストーカーこっち見んな)
キンコーン、カンコーン
「お、休み時間終わったな」
「次の時間は英語か~ダル~」
そう、こんな感じで
相手の名前を何かに書き(紙である必要はない、書ければなんでもいい)
(秘密な~んだ!)と考える
するとそいつの秘密がランダムで書かれる。
ゴットアイ
俺はこれを神の覗き見と呼んでいる。
嫌いな奴の秘密を見てると優越感に浸ることができる
(我ながら最高な能力だな・・・ふふふ)
(俺こそ選ばれた存在だ)
だが、こんな俺に転機が訪れるなんて思いもしなかった・・