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story.89

「……はぁ」


エリトラがエリス表情を見て、ため息を吐いた時、


「バカ女、いつまでも落ち込んでいるな。くるぞ!!」


クロスは何かの気配を察知したようでセフィに向かい声をあげ、


「ふぇっ!?」


セフィはクロスの声に驚いたような声をあげ、剣を構えた時、「バタバタ」と音をたてて何かがこちらに向かい飛んでくる。


「な、なんですか?」


セフィはその音に不安なようで声を裏返しながら言うと、


「まぁ、この暗闇だしな。あいつ何だろうけど」


「……そうだな」


クロスとエリトラは飛んでくるものに予想がついているようで、慌てる事なく戦闘の準備を始め、


「ど、どうしてそんなに冷静なんですか!?」


その様子にセフィが声をあげるが、


「……黙っていろ」


クロスはセフィの言葉を切り捨て、


「くるぞ」


そう言うと、ランタンの灯りにセフィと同等の大きさのコウモリが3匹照らし出されている。


「お、大きすぎませんか?」


セフィは声を震わせながら言うが、


「これくらいだと小さい方ですよ」


エリスはこの大きさのコウモリを見慣れているのか落ち着いた様子で言い、


「まぁ、それでも充分でかいけどな」


エリトラは苦笑いを浮かべながらそう言うと、


「さすがにランタン片手じゃ戦い難いよな」


クロスが持っているランタンを見て言う。


「それじゃあ、わたしが灯りを点けましょう♪」


エリスは灯りをつけると言い、


「光の精霊さん、力を貸してください。『ライト』」


エリスは精霊魔法を使用したようでエリスの魔法で通路内は昼間のように明るくなり、


「セフィちゃん、捕まると巣に運ばれてコウモリさんのご飯になってしまいますから、気をつけてくださいね♪」


エリスはこれで今回の戦闘でのやるべき事は終わったかのようにセフィに言うと、


「そうなんですか!?」


セフィはエリスの言葉に声を上げた時、


「クー!?」


コウモリの1匹はセフィを捕まえようと爪をセフィに向け飛んでくる。



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