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story.79

「……来るぞ」


クロスがそう言った瞬間、鞭のようにしなった何かがクロスに向かい飛んでくるが、


「……」


クロスは飛んできたものを表情を変える事なく交わすと、


「……落ち着け」


クロスに向けられた攻撃に驚いているセフィに向かい、愛想もなくただ一言だけ言うが、


「は、はい!?」


セフィの緊張がとけるわけもなく声を裏返したまま返事をする。


「ガチガチだな」


「そうですね」


そんなセフィを見て、後列に下がった2人は特に助けようとするわけでもなく頷いていると、


「……ヴァイパーか」


クロスは先ほどの鞭のようにしなって攻撃をしてきたものを見て言い、クロスが先ほどまで立っていた場所にはクロスより少し大きな蛇が舌を出しながらこちらを見つめている。


「まぁ、ヴァイパー程度なら、特に援護も必要ないよな」


「そうですね。クロスくんとフィルちゃんの2人がいればセフィちゃん1人くらい守れますね」


「いや、セフィは自分で自分の身くらい守らないとダメだろ」


現れたモンスターを見て、エリトラとエリスは完全にクロスとフィルにヴァイパーの相手を任せようとすると、


「な、何でお2人はそんなに冷静なんですか!?」


セフィはかなり慌てているようで声をあげるが、


「セフィ、覚えておけ。魔力を使い果たした魔法使い系の冒険者は体力のないただの一般人だ」


エリトラは魔力の消費を抑えたいようではっきりと言い切り、


「ですので、ガンバってください♪」


エリスはニコニコと笑いながらセフィに向かい手を振っている。



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