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story.73

「……サラ」


何かを呼ぶと何もない空間が歪み出し、


「な、何ですか?」


セフィはその様子に驚きの声を上げた時、


「ポン」


その空間は小さな破裂音をあげ、


「紹介する。俺の相棒のサラマンダーのサラだ」


エリトラが破裂音のしたところを指差すと小さな赤いトカゲのようなものがいる。


「……これが妖精か?」


クロスは噂には聞いた事があるようだが、実際に見るのは初めてなのか覗き込みながら言うと、


「あぁ、他にも呼び出せるのもいるが、一応は異界の門を開けてくるわけだから、呼びかけに応じてくれるのはその時次第だな」


エリトラは頷く。


「グー」


フィルはサラと呼ばれた妖精に何か対抗心を持ったのかうなり声をあげると、


「ぐる?」


サラはフィルがうなり声をあげている意味がわからないようで首を傾げている。


「……フィル、止めろ」


クロスはフィルの様子にため息を吐きながらフィルを制止し、


「クー」


フィルはクロスに止められた事が恥ずかしいのか反省しているような声を出す。


「それで、セフィはいつまで食ってるんだ?」


エリトラはサラを抱き上げて自分の肩にのせ、セフィに向かい聞くと、


「……ジルさん、すいません。残します」


セフィはこれ以上は食べられないと思ったようでそう言い、


「そうだね。無理はしなくて良いよ」


ジルは苦笑いを浮かべて言う。


「……行くぞ」


「そうだな」


クロスはセフィの様子にため息を吐きながら言うとエリトラは頷くと、


「ま、待ってください!?」


セフィは2人の後を追いかけて行き、


「クー」


フィルは最後にジルに向かい挨拶をしてから店を出て行く。



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