story.61
「……なんですよ。酷いとは思いませんか?」
セフィはクラウドのクロスの事が聞きたいと言う一言に一緒に行動していた間にたまったクロスに対する不満を小一時間ほど続けていると、
「……セフィリア」
クラウドはセフィの不満を聞くのに疲れたようでため息を吐きながらセフィの名前を呼ぶ。
「どうしました?」
セフィはまだ話し足りないのか、クラウドが自分の名前を呼んだ理由がわからないようで首を傾げながらクラウドに聞き返すと、
「……もう良いです」
クラウドはよほど疲れたのか肩を落としながら、もうクロスの話しは良いと言う。
「どうしてですか? まだまだ話す事はありますよ」
セフィはまだ話す事はあるようでクラウドに聞き返すが、
「……いえ、もう充分です」
クラウドはため息を吐きながら、セフィの話しを切ろうとしながらも、
「セフィリア、あなたはどうして、彼と一緒に行動しているのですか?」
セフィがクロスと行動を共にしている理由がわからずに聞くと、
「それは……」
セフィはクラウドの言葉に少し考え、
「口は悪いですけど、なんだかんだ言って、私の事を助けてくれましたし……」
セフィは野盗に拉致された時に自分を助け出してくれた時やクマに襲われた時の事を思い出したようで少し顔を赤らめながら言う。
「……そうですか」
セフィの様子にクラウドは優しげな表情で頷くと、
「そ、そんなのじゃないですぅ。あ、あれです。クロスさんみたいに態度がなってない人には教会の教えをしっっっかりと叩き込まないといけませんから!!」
セフィはクラウドが考えたであろう事を大慌てで否定する。
「まぁ、良いですが」
クラウドはセフィの様子に苦笑いを浮かべるが、
「ですが、セフィリア」
真面目な表情になり、セフィの名前を呼ぶと、
「あなたにはあなたにしか進めない道があります。それまでにはまだ時間がありますがその事を忘れてはいけませんよ」
「……はい。わかっています」
セフィはクラウドの言葉に頷き、
「わかっているなら良いです」
クラウドはセフィの様子を見て頷くと、
「セフィリア、時間は良いのですか?」
セフィが長い間話しをしていたため、セフィに時間を確認する。
「あっ!? すいません。私、もう行きます!!」
セフィはクラウドに向かい頭を下げ、教会を出て行く。