story.60
ユニーク、2000超えました。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
(……)
セフィはクラウドに教会まで案内して貰うと実体のない神と言う偶像に向かい祈りを捧げている。
「……」
セフィは祈りを終え、立ち上がると、
「セフィリア、お勤めは終わりましたか?」
クラウドはセフィに聞きたい事があったようで祈り終えたセフィに声をかける。
「クラウド先輩、どうかしましたか?」
セフィはクラウドが自分に声をかけた理由がわからずに首を傾げると、
「セフィリアに少し聞きたい事がありまして」
「何ですか?」
セフィにはクラウドが自分に聞きたい事に見当がつかないようで首を傾げたまま聞き返す。
「先ほどのクロスと言う人ですが、彼は何者ですか?」
クラウドは真面目な表情になり、セフィにクロスの事を聞きたいと言うと、
「どうして、クラウド先輩がクロスさんの事を知りたいんですか?」
セフィはクラウドがクロスの事を聞きたがる理由がわからずに聞き返す。
「……彼の目を見た時に彼の心の奥には何か闇のようなものを感じました。彼には救いが必要だと私は感じました」
クラウドはクロスの奥底に眠る『復讐』と言う闇を感じとったのか険しい表情で言うと、
「そうですか?」
セフィはやはり鈍いようで良くわからないと言った表情で聞き返す。
「……セフィリア、あなたはもう少しいろいろ考えなさい」
クラウドはセフィの様子にため息を吐き、
「それで、どう言った方なんですか?」
セフィに向かいクロスの事をもう1度聞く。
「えーと、クロスさんは少し……」
セフィは何かを思い出しながら話し始めると、
「……いえ、かなり無愛想で口も悪いですし、私の事を『お前』や『バカ女』とか呼んで名前で1度も呼んでくれた事もないです。後は人付き合いは極端に悪い」
セフィはクロスと旅をしていた事を思い出しているのかまくし立てるように言い、
「クラウド先輩、聞いてくださいよ。クロスさんって酷いんですよ。一緒にこの街まできてるのにホックさんのパーティーにご一緒させていただいたんですけど」
この街までくる時のクロスの態度の悪さを思い出したようでクラウドに向かいクロスの事を話し出す。