story.57
「クラウド先輩、フィルちゃん、ダメです。2人とも落ち着いてください!?」
セフィはフィルとクラウドの様子に声をあげるが、
「グー」
フィルはセフィの腕からすり抜け、完全にクラウドを敵と判断したようで唸り声をあげたままクラウドを睨みつけ返している。
「……私に逆らいますか」
クラウドはそう言うと、
「!?」
フィルとの距離を一瞬で縮め、フィルに斬りかかる。
「グー」
フィルはクラウドの攻撃がしっかり見えているようで後方に飛ぶと、クラウドへ向かい炎を吹き付け、
「……」
クラウドは冷静に右方向に跳び、フィルの炎を交わすと、
「モンスター風情が」
フィルが逆らう事に腹を立てているようで、フィルを蔑むように言い放ち、
「死になさい」
クラウドの魔法なのか彼の持つ剣の刃が白く染まり始めると、
「クラウド先輩、それはダメです!?」
セフィはその様子に声をあげ、クラウドを止めようとするが、
「……黙りなさい。セフィリア。モンスターをかばうなど、あなたにも再教育が必要です」
クラウドはセフィの言葉を聞き入れる気はなく、フィルを片付けた後にセフィにも話があると言う。
「……」
クラウドの剣の刃が真っ白に染まり光り輝き、クラウドはその剣でなぎ払うように空を斬ると、
「クー!?」
フィルに向かい空気を切り裂く真空波がフィルに向かい一直線に飛んで行く。
「フィルちゃん、避けてください!?」
セフィはクラウドの放った真空波の威力を知っているようでフィルに向かい叫ぶと、
「クー」
フィルは上手く真空波を交わして行くが、
「それは囮です」
「!?」
フィルが真空波を交わした先にはクラウドの剣が光っており、
「クラウド先輩、止めてください!?」
セフィはクラウドを止めようと駆け出すが、
「終わりです」
無情にもクラウドの剣はフィルに向かい振り下ろされる。




