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story.55

「フィルちゃん、教会に連れて行って欲しいんですけど」


セフィはクロスと別れると教会へ行こうと思っていたようでセフィに向かい言うと、


「クー」


フィルはセフィの言葉に少し嫌そうな表情をする。


「フィルちゃん?」


セフィはフィルの態度に何かを感じたのかフィルの名前を呼ぶと、


「クー」


フィルはいつものように返事をし、パタパタとセフィを先導するように飛んで行き、


「フィルちゃん、待ってください」


セフィはフィルの後を追いかけて歩き出す。


「フィルちゃん、クロスさんはどうしてあんなに無愛想なんですか?」


セフィはフィルに追いつくとクロスの先ほどの態度が少し頭にきているようでフィルに向かい言うが、


「グー」


フィルはセフィの言葉に少し不機嫌そうに唸るとその場で先に進むのを止めてしまう。


「フィルちゃん?」


セフィはフィルの態度に何かを感じたのかフィルの名前を呼んだ後、


「……ごめんなさい。フィルちゃんには大切な人なんですよね」


人懐っこいフィルがクロスとともにいるのにはきちんとした理由があり、クロスがフィルに懐かれているのにも理由があると思ったようでフィルに申し訳なさそうに謝ると、


「クー」


フィルはセフィの申し訳なさそうな表情を見て、態度を元に戻し先に進み出したところで、


「……セフィリア?」


セフィの名前を呼ぶ声が聞こえて、セフィとフィルが声のした方向へ振り向くと教会へ所属している印である首飾りを首にかけた金髪の男が立っている。



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