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story.54

「……そうか」


クロスは先ほどのジョセフと呼ばれた男の視線に違和感を覚えながらもセフィの言葉に頷くと、


「何かあったんですか?」


セフィはクロスの態度に聞き返すが、


「気にするな。俺の気のせいだ」


クロスはセフィが以前に自分の放った殺気にも気がつかなかったせいもあるのかセフィを完全に鈍いと判断しているためかそう言い、


「俺は行くぞ」


セフィを置いて行こうとする。


「ちょっと待ってくださいよ!?」


セフィはクロスの行動に驚きの声をあげると、


「もう一カ所連れて行ってくださいって言ってるじゃないですか」


クロスの腕をつかむ。


「……あのなぁ。俺にだってやる事があるんだ。いつまでもお前につきあってられるか」


クロスはセフィの相手をするのが面倒なため、自分にも用事があると言うとセフィの手を振りほどき言うと、


「どこに行くんですか?」


セフィはクロスに向かい聞く。


「お前は……いや、良い」


クロスはセフィの様子に何かを言おうとするが、何かを言うとセフィがついてくると判断したようで話すのを止め、


「俺は俺でやる事がある。自分の事は自分でしろ。フィル、面倒だろうが相手をしてやれ」


フィルにセフィを任せると、


「クー」


フィルはクロスの言葉に頷き、


「じゃあな」


クロスは1人で歩き出す。


「……むぅ」


セフィはクロスの態度に少しムッとした表情をしながらも、


「フィルちゃん、お願いします」


フィルに向かい言い、


「クー」


フィルは大きく頷く。



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