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story.46

「ちょうど良いところにきたみたいだね」


男はクロスの顔を見て、くすりと笑いながら言うと、


「噂をすればなんとやらね」


ジルは男を見て苦笑いを浮かべている。


「噂?」


ジルの言葉にセフィが首を傾げていると、


「はじめまして、お嬢さん、エリトラくん、剣の旅団のリーダーをやらせて貰っているパナシェ=ディエルゴです」


男は自分がパナシェだと自己紹介をする。


「そうなんですか? はじめまして、セフィリア=ユノスです」


セフィはパナシェの言葉に少し驚いたような表情で頭を下げるが、


「……」


エリトラは頭を下げる事なく、パナシェを見極めようとしているのかパナシェの様子を見ている。


「そんなに睨みつけないでくれるかい」


パナシェはエリトラの様子に苦笑いを浮かべると、


「2人ともうちのギルドに入る気はない?」


2人をギルドに勧誘する。


「あの、すいませんけど、ギルドって?」


セフィはギルドと言うものがわからないようでクロスをつつき聞くと、


「……冒険者をまとめる組織みたいなものだ。登録料と情報料を払えばある程度の情報をおろしてくれる。貴族はギルドを指定する事が多いからな。人脈を広げる事もできる」


クロスは相変わらずのセフィの常識の無さに頭が痛いのか頭を押さえながらもギルドの説明を簡潔にセフィに教え、


「入団した方が良いんですか?」


セフィはクロスに聞き返すと、


「……好きにしろ。メリットもあればデメリットもある」


クロスはセフィに自分に考えろと言う。


「まぁ、入団してくれれば一先ずは仲間の斡旋はできるよ」


パナシェは書類を覗いていたのかセフィが仲間を探しているのに気づいているようで、クロスとセフィのやりとりを楽しそうに見ながら言うと、


「クロスさんは入団してるんですよね?」


セフィはクロスが剣の旅団に入団しているか確認をする。


「俺は入ってない」


クロスは表情も変えずに言い切り、


「現在進行中で勧誘中です」


パナシェは苦笑いを浮かべる。



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