story.42
「うわぁ、大きな街ですね」
セフィは街道から見える街を見て、声をあげると、
「ここらへんじゃ、1番大きな街だからな」
ホックはセフィの様子に苦笑いを浮かべながら答え、
「セフィはこの後、どうするつもりだ? はぐれた仲間を探すのか? それともこの街で新しい仲間を探すのか?」
セフィに向かい聞く。
「えーと、一先ずは冒険者のお店に行ってから考えます」
セフィはまだどうするかを決めかねているようでそう言うと、
「なら、クロス。冒険者の店くらいには案内してやれよ」
ホックはクロスに向かい言うが、
「……どうして、俺がそんな事をしないといけない?」
クロスさ面倒そうに答える。
「俺達は報酬を受け取るまでは拘束されるしな。取り分は先に渡すから、それくらいやってやれよ」
「クー」
ホックが苦笑いを浮かべながらそう言うと、フィルもホックと同意見なのか大きく頷き、
「……」
クロスは関わり合いたくなさそうな表情をしている。
「クロスさん、お願いします」
セフィはクロスに向かい頭をさげるが、
「……自分でなじみの店を探すのも冒険者じゃないのか?」
クロスはセフィとはここで別れる事を決めているようで冷たくそう言うと、
「クー」
フィルはクロスの態度に少し頭にきているようで、クロスを叱りつけるように声をあげ、
「クロス、もう少しだけ面倒を見てやれよ」
ホックは苦笑いを浮かべ、含みのある言い方でクロスに向かい言うと、
「……わかったよ」
クロスはホックの言葉に何かを感じたのか面倒そうに頷き、
「よろしくお願いします」
セフィはクロスに向かい頭をさげるが、
「……」
クロスがセフィの言葉に反応する事はない。